金融教育公開授業
2014年度 金融教育公開授業
千葉県金融広報委員会
千葉県立千葉商業高等学校
金融広報中央委員会
千葉/千葉市(中央区)の実施報告
「金融教育公開授業 in 千葉(千葉商業高等学校)」(11月11日開催)
千葉商業高等学校は、近年、進学における現役決定率が約95%、就職内定率が100%との進路実績から、「ビジネス系進学校」と言われる商業高校です。平成25年度から金融教育研究校の委嘱を受け、生きる力を養い、経済社会の発展に寄与できる人材育成を目指し、実践してきました。
11月11日(火)に金融教育公開授業を開催し、3年生を対象に公開授業、全校生徒を対象にいちのせかつみ氏による講演会を行いました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
生活設計を考える3回目の授業として「生活設計・マネープランゲーム」と題した授業を行いました。
グループごとに、教材のカードを使って20歳代から60歳代までの人生をシミュレーションし、ワークシートに記入して発表しました。
結婚、出産、車や住宅の購入など、人生における大きなイベントは、比較的蓄えがない年代に起こり得ることを理解し、アクシデントに備えた保険という考え方も学びました。
人生の選択肢が自分に委ねられている中で、自分の収支に合った家計管理ができる力を身につけることの大切さ、長期的な生活設計の必要性を学びました。
生徒からは「人生は何が起きるか分からないからある程度の蓄えが必要」「60歳代で借金があるのはキツい!」などの感想が聞かれたほか、保護者からは「社会に出た自分の姿をイメージしながら人生について学ぶきっかけとなり、よいと思った」などの感想が寄せられました。
2.講演会
公開授業の後、いちのせかつみ氏から「世界一おもろいお金の話!」と題する講演が行われました。
まず、お金が好きか、何を買いたいかを生徒に尋ね、正社員とフリーターの生涯賃金は大きく違うことから夢の実現に差が出ることを話されました。また、お金は「ある」から幸せになるものではなく、「どう使うか」で幸せになれるかが決まる、との印象的な言葉を残されました。
また、人間の行動心理学に基づいた、コンビニエンスストアの商品陳列方法や狭く感じさせない通路幅の工夫など、購買意欲を沸き立たせるための企業努力を解説されました。
スマートフォンの利用については、人生を預けているような使い方をしている若者が多いけれども、あくまで道具の一つです、誤った使い方でトラブルに巻き込まれないように、と注意を促されました。
最後は「みんなが社会に出る頃は、環境も変わっていろいろなものが進化していると思う。それに対応できる人間になっているかは今の勉強によるところが大きい。将来のことをよく考え、今やるべきことをがんばって楽しい高校生活を送ってください」というエールで締めくくられました。
生徒からは「世の中いろんなことがお金に関係していて経済的な思考を持ちたいと思った」「将来に向けてしっかりと考えて行動しようと思った」「サービス系の仕事につきたいのでお客様目線のサービスが大事だとより一層強く思った」などたくさんの感想が寄せられました。
3.プログラム
- 12:55~13:45
- 公開授業
「生活設計・マネープランゲーム」(3年生 マーケティング) - 14:00~14:05
- 開会挨拶
千葉県立千葉商業高等学校教頭 平澤憲彦 - 14:05~15:25
- 講演「世界一おもろいお金の話!」
講師:いちのせかつみ氏 - 15:25~15:30
- 生徒代表謝辞
- 15:30~15:35
- 閉会挨拶
千葉県金融広報委員会幹事長 野溝慎次