金融教育公開授業
2014年度 金融教育公開授業
茨城県金融広報委員会
高萩市立松岡小学校
金融広報中央委員会
茨城の実施報告
「金融教育公開授業 in 茨城(松岡小学校)」(10月31日開催)
松岡小学校は、「自ら学び、心豊かでたくましく生きる松岡の子の育成」のため、「かしこく」、「なかよく」、「たくましく」を教育目標に掲げています。
10月31日(金)に金融教育公開授業を開催し、平成25・26年度の2年間金銭教育研究校として金銭教育に取り組んできた成果について全学年で発表したほか、あんびるえつこ氏による講演会を開催しました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
当日の公開授業の一部を紹介します。
(1)「みんな みんな 大すきだよ」
家庭生活の中でどんな手伝いをしているか、家族のためにどんな手伝いに挑戦したいかを出し合った中で、「洗濯たたみ」、「靴洗い」、「食器洗い」の3つのグループにわかれて学習しました。
(2)「落し物を減らそう大作戦!」
教室での落し物をお金に換えると約2,000円になることに気付かせ、持ち物に名前を書くなどして、物を大切に使うことを学びました。
(3)「農家の仕事」
地域の農家の仕事を見学し、農家の人が苦労し、工夫しながら作物を生産していることで、自分たちの生活が支えられていることを学習しました。
(4)「計算のきまり」
3種類の買い方の中から最も安くなる買い方を考えることで、条件を整理し判断する力を養うことを学習しました。
(5)「松岡の産業をさぐれ!」
自分たちが育てた地域の特産物の大豆に値段をつける活動を通して、金銭を得ることの大変さや、働くことの尊さを考える学習をしました。
(6)「まかせてね 今日の食事」
自分の食生活を振り返り、栄養のバランスや予算を考えた食品選びや調理の仕方を学習しました。
2.研究発表
2年間の研究を担当していただいた関章子先生から、「研究主題を『夢や願いをもち、自分らしさを発揮できる児童の育成~人・もの・金銭との関わりを考え、表現する体験的学習活動を通して~』として2年間金銭教育の研究に取り組んできました。キャリア教育を基盤として研究を進めることで、人や物との関わりをより実感を伴って考えることができるようになったほか、お金を使うときにも目的や必要性を考え、計画的に使うことが大切だという意識がもてるようになってきました。今後は、これまでの指導や取組みの継続に加え、学校での取組みに対して保護者の理解と協力を得て行きたい」と発表がありました。
茨城県県北教育事務所の瀬尾栄指導主事から、松岡小学校の2年間の研究実践に対する講評がありました。2年間の研究の経過を辿り、各教科において金銭教育が明確に位置づけられており、物が豊かにある中で、物を大切にする心が培われてきていることが窺えるとのことでした。
3.講演会
あんびるえつこ氏を講師に迎え、「生きる力とお金教育」をテーマに教育関係者や保護者を対象とした講演が行われました。
子どもたちを取り巻く環境は、電子化の進展や悪質業者の手口の巧妙化など大きく変化しており、家庭や学校において子どもたちの健全な金銭感覚を養うことが大切であるとお話しいただきました。参加者にゲーム感覚で体験していただいた「デートで使った費用は?」では、意識しないうちに出費が高額になっていることに会場から驚きの声が上がりました。講演後、参加者からは「お金教育の大事さ、活かす力と生きる力が理解できた」との声が聞かれました。
4.プログラム
- 13:20~14:05
- 公開授業
(1)「みんな みんな 大すきだよ」(1年生 生活)
(2)「落し物を減らそう大作戦!」(2年生 学級活動)
(3)「農家の仕事」(3年生 社会)
(4)「計算のきまり」(4年生 算数)
(5)「松岡の産業をさぐれ!」(5年生 総合的な学習)
(6)「まかせてね 今日の食事」(6年生 家庭) - 14:30~14:40
- 開会挨拶
高萩市立松岡小学校校長 大澤吉雄 - 主催者挨拶
茨城県金融広報委員会副会長 鶴屋洋一郎 - 14:40~15:20
- 研究発表および指導講評
研究テーマ「夢や願いをもち、自分らしさを発揮できる児童の育成」
発表者:高萩市立松岡小学校教諭 関章子
講評者:茨城県県北教育事務所学校教育課指導主事 瀬尾栄 - 15:20~16:20
- 講演「生きる力とお金教育」
講師:あんびるえつこ氏 - 16:25~16:30
- 閉会挨拶
高萩市立松岡小学校校長 大澤吉雄