金融教育公開授業
平成19年度金融教育公開授業(全国リレー講座)
千葉県金融広報委員会
金融広報中央委員会
千葉の実施報告
「金融教育公開授業 in一宮(一宮商業高等学校)」(10月25日開催)
一宮町は、房総半島九十九里浜の最南端に位置し、町の大半を田畑、山林が占めており緑多く、気候温暖な地域です。古くは、上総一宮1万石の城下町として栄えた歴史をもち、寺院や神社が数多く点在し、国や県の指定文化財も多く、歴史深い町です。
町内所在の県立一宮商業高等学校は、今年度から千葉県金融広報委員会より金融教育研究校の委嘱を受け、商業高校の観点などから、金融教育の指導に積極的に取り組んでいる学校です。
▼ 参加者内訳:
生徒323名、開催校教員24名、開催校保護者19名、教育委員会2名、他校教員3名、地域の方々他13名、合計384名
1.公開授業
10月25日(木)に開催した公開授業では、金融教育の第一人者であるいちのせかつみ氏が講師を務め、同校1、2学年の生徒のほか、学校関係者、保護者および地域の皆様など、多くの方々にご参加をいただきました。
金融広報中央委員会事務局次長の野村に続き木村校長の開会挨拶の後、公開授業は始まりました。いちのせ先生のテンポよい軽快な話口調の自己紹介、先生の仕事内容などを皮切りに、聞きなれない関西弁の授業に生徒は興味津々で瞬く間に引き込まれました。5人の学校の先生方に財布の中身を見せてもらい、いかに多くのカードを所持しているかを認識させ、種類や枚数、使い分け方などを尋ねた後、カードの盲点などにも触れ、賢い消費者への助言を説明されました。
また、コンビニエンスストアの商品の陳列場所とお客の動線との関わり、広告チラシを見る際の目線の流れる法則、消費者の購買意欲をくすぐるしくみなどの興味深い内容に生徒は驚き、笑い、頷き、とりわけ血液型別金銭感覚では、占い好きの年代だけあって自分の結果を熱心に聞き入って盛り上がりました。しかし「お金持ちとはお金をたくさん持っている人ではなく上手に使える人ということで血液型は関係ない」の言葉で更に大爆笑。
クーリングオフのクイズの後は、クーリングオフできるかできないかの見極め方法を伝授。文字通り、頭を冷やす間もなく買ってしまった場合は「頭を冷やす」つまり「クーリングオフの対象になる」と知れば、確かに簡単で覚えやすい。
最後に、最近多い携帯電話のトラブルの事例を取り上げ、まき込まれないためのアドバイスを教えてくださり、携帯依存症のチェックリストを用いて依存症にならないようにとの呼びかけで締めくくりました。
参加者からは、「硬い話なのに面白い説明でわかりやすかった」、「家族にも話して聞かせたい」などに加え「個人情報の管理をしっかりしようと思った」、「クーリングオフの正しい知識が学べてよかった」、「トラブルの対処の仕方などよくわかった」、「携帯電話やお金の使い方について見直したいと思う」など具体的で前向きな嬉しい感想が数多く寄せられ、大いに役立つ内容の公開授業となりました。
(公開授業の模様)
2.プログラム
- 13:20~13:30
- 開会挨拶
金融広報中央委員会 事務局次長 野村幸男
一宮商業高等学校 校長 木村 豊 - 13:30~14:45
- 公開授業「知らんとアカン!お金の怖~い話」
講師:いちのせかつみ氏 - 14:45~14:50
- 生徒代表お礼の言葉