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やさしいデリバティブ

4 スワップ取引

4-2 金利スワップの仕組み

スワップ取引利用例

たとえば、変動金利で以下の借入をしていると想定します。

もともとの変動金利建て借入れ
借入期間 2年
利息支払い 半年毎
借入れ元本 100万円
金利のタイプ 変動金利


この場合、この借入に、変動金利を受取って固定金利を支払う金利スワップを組み合わせます(前述の名古屋くんと同じパターンです)。

スワップ取引
スワップを行う期間 2年
利息交換 半年毎
想定元本 100万円
2年間の固定金利 年率4%(仮定)


すると、下表のようなキャッシュフローに変更することができ、実質的に固定金利建てローンに変換できます。

スワップ取引
  変動金利建て
借入れ(A)
スワップ取引 合成された
借入れ(A+B+C)
変動金利受取り(B) 固定金利支払い(C)
本日 100万円 なし なし 100万円
半年後 -?円 ?円 -2万円 -2万円
1年後 -?円 ?円 -2万円 -2万円
1年半後 -?円 ?円 -2万円 -2万円
2年後 -?円
-100万円
?円 -2万円 -2万円
-100万円

*?マーク:変動金利なので、いくらになるかは不明です。先行き金利が上昇すると、膨らんでしまいます。
*−(マイナス) : 支払いを意味しています 。

もともとの変動金利建て借入のままでは、金利上昇時に利払い負担が増す心配があったのですが、金利スワップで同額の変動金利を受取りますから、受取りと支払いの変動金利同士が相殺され、残るのは金利スワップの固定金利の支払いのみとなり、固定金利での借り入れと同じことになります。

このようにして、金利上昇の心配はなくなります。ただし、予想に反して金利が下落した場合には、もはやそのメリットが受けられなくなることは理解しておく必要があります。

やはり、将来の金利変動はどうなるか分からないので、金利リスクが全くなくなることはありませんが、スワップ取引のおかげで、金利に関する自分の将来の見通しに合わせて借入の金利変動リスクをコントロールできるという点は、お分かりいただけたのではないでしょうか。

また、借入だけでなく、債券投資などの資産運用とスワップ取引を合成させることもできます。