ナビゲーションをスキップして本文へ

これより本文です

「おかねの作文コンクール」

第44回「おかねの作文」コンクール(中学生)(2011年)

おかねについて考えてみよう

講評

第44回「おかねの作文」コンクールでは、全国の中学生から4,120編の作品が寄せられ、厳正な審査の結果、特選5編、秀作5編、佳作50編の入賞作品が決まりました。今回の募集テーマは、「活きたおかねの使い方とは」、「地域(経済)を元気にする取り組み」、「私のおかねのルールやわが家の約束事とは」、「将来の夢の実現とおかねの関わり」に自由テーマを加えた5つでした。今回のコンクールでは、これらのテーマを踏まえつつ、また、東日本大震災後の募金や支援活動と関連づけながら、お金の働きや意味のある使い方について深く考えた作品が多く寄せられました。また、グローバル化が進むなかで、日本と海外の国々との関係について自らの実体験をもとに記述した作品も目立ちました。これらのなかから、特選を受賞した作品は次の5編です。

特選・金融担当大臣賞「後悔しないお金の遣い方」は、家庭で決めたルールの下で、毎月のお小遣いを工夫して使う様子を綴っています。限られた金額の中でやりくりをするうちに、お金を使う前に払う価値があるかをよく考えるようになったということです。そうしたある日、ペットショップで出会った子犬がどうしても欲しくなります。世話代をお小遣いから出す条件で両親に飼うことを許してもらった結果、「やりくりは苦しくなったが、犬がいるということでお金では買えない幸せが生まれた」と述べ、よく考えて後悔しないように使うことが、活きたお金の使い方だと思う、と結んでいます。自分なりの判断基準を設けてお金の使い方を考え、実践する過程で、両親の思いやお金の大切さに気づいていることが表現されている点が高く評価されました。

特選・文部科学大臣賞「理想的なお金の使い方」は、震災後の募金活動をきっかけに、筆者がお金に対する考え方や使い方を見直した体験を書いています。「継続的に」募金をしていくという投書を新聞で読み、自らのお金に対する考え方や使い方を見直そうと思ったこと、お小遣いは両親が働いてくれたからこそあるお金で、ものを買うだけでなく、募金のように人の気持ちや力も届けて、みんなのために役立てることもできると述べています。「お金は人の気持ちや力を一緒に届けられる」ということに気づいている点、身近な体験からお金の社会性にまで視野が広がっている点が支持を集めました。

特選・日本銀行総裁賞「意志のあるお金とは」は、経済体験学習での物品販売の体験を材料にして、お金には使う人の意志が込められるという考えを説明しています。私たちはものを買う時、その付加価値への評価を表す意思表示の意味を込めてお金を払っており、ものを買うこと・買わないことによって、世界に自分の意志を示すことができると述べ、地球や人々にやさしい商品を選んで買うなど、世の中に自分の意志が伝わるようなお金の使い方をしていきたいと述べています。買う側と売る側双方の視点から考察を深めている点に加え、視点・感覚の鋭さ、構成の巧みさから質の高い作品として評価されました。

特選・日本PTA全国協議会会長賞「お金から学んだこと」は、父が海外出張から持ち帰った外貨をお小遣いの一部として渡された筆者が、自らの体験をまとめています。もらった外貨は、その国を知り、歴史や文化、経済状況、技術力など多くを学び、世界に目を向け、お金の価値について考えるきっかけになったと筆者は述べています。また、父からは「お金であってお金ではない」大切なものをもらっていると表現しているように、良い親子関係も描かれています。お金から世界を学ぶという着眼点の良さや、偏りなく物事を広く見て考えている点などが評価されました。

特選・金融広報中央委員会会長賞「世界がつながる親切なお金」は、日本の震災に対するシンガポールでの支援活動や、被災地での自分自身のボランティア体験などを通じて、お金への考察を深めています。東日本大震災の後に、筆者が在籍するシンガポールの学校で行われた復興支援の募金活動のほか、街に置かれた募金箱や販売される支援グッズを見て、世界中から日本に対し暖かい気持ちが寄せられていることを身近に感じ、お金を通じて、日本と世界は確かにつながっているのだと実感したと述べています。実体験をもとに自分の考えを素直に表現している点や、人の心に訴えかける文章で綴られており、感動を与える作品となっている点が評価されました。

今回のコンクールでも多くみられた実体験に基づく具体的な記述は、作品の質を高める土台となるものです。一人ひとりの身近な経験をもとに、“学んだこと”や“伝えたくなったこと”(テーマやメッセージ)を読者に訴えかけるよう文章を展開してみてください。
なお、応募作品の中には、誤字脱字が目立つ作品も散見されました。書き上げた作品は、再度読み直して、誤字脱字がないか、原稿用紙の使い方が誤っていないかなどを確認してご応募いただければと思います。

著名人・有識者が語る

  • 脳科学者 中野信子さん
  • 作家 上橋菜穂子
  • 落語家 林家たい平さん
  • 劇作家・演出家・女優 渡辺 えりさん
  • 青山学院大学陸上競技部監督 原 晋さん
  • 東京女子医科大学・先端生命医科学研究所教授 清水 達也さん
  • 元スピードスケート選手/長野五輪銅メダリスト 岡崎 朋美さん
  • 工学博士 石黒 浩さん
  • 日本体育大学教授 山本 博さん
  • 編集者・評論家 山田 五郎さん
  • 作家 荒俣宏さん
  • 医学博士 日野原重明さん
  • 山形弁研究家、タレント ダニエル・カールさん
  • 公認会計士 山田真哉さん
  • タレント パトリック・ハーランさん
  • 精神科医、立教大学教授 香山 リカさん
  • 野球解説者 中畑 清さん
  • 順天堂大学准教授 鈴木大地さん
  • 昭和女子大学理事長・学長 坂東眞理子さん
  • プロスキーヤー、クラーク記念国際高等学校校長 三浦雄一郎さん
  • 明治大学文学部教授 齋藤孝さん
  • マラソンランナー 谷川真理さん
  • 数学者 秋山仁さん
  • TVキャスター 草野仁さん
  • サッカー選手 澤穂希さん
  • ピアニスト 梯剛之さん
  • 女優 竹下景子さん
  • 食育研究家 服部幸應さん
  • おもちゃコレクター 北原照久さん
  • 宇宙飛行士 山崎直子さん
  • 早稲田大学名誉教授(工学博士) 東日本国際大学副学長 エジプト考古学者 吉村作治さん
  • 工学博士 淑徳大学教授 北野大さん
  • 登山家 田部井淳子さん
  • 音楽家 タケカワユキヒデさん

おすすめコンテンツ

  • くらし塾 きんゆう塾
  • 刊行物のご案内
  • 金融経済教育推進会議
  • ナビゲーター
  • YouTube
  • メディア情報