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「おかねの作文コンクール」

第46回「おかねの作文」コンクール(中学生)(2013年)

おかねについて考えてみよう

講評

第46回「おかねの作文」コンクールには、全国の中学生から前回を大幅に上回る3,754編の作品が寄せられました。今回から、テーマは「おかね」に関することであれば「自由」(自由テーマ)となり、幅広い内容の作文が寄せられました。厳正な審査の結果、特選5編、秀作5編、佳作50編の入賞作品が決まりました。

応募作品には、自分の体験に基づき、お金について思ったこと、感じたことなどが素直に書かれていました。親子間をはじめ人と人との気持ちのつながりの大切さを綴った作品から、金融経済のしくみについて扱った作品まで、内容も多岐にわたっています。これら多くの作品の中から特選となったのは次の5編です。

金融担当大臣賞「温故知新を目指して」の筆者は、「物を大切にすることは人や自分、お金を大切にすることにつながる」と両親に教えられています。着ている制服は、母の知人から譲られたお下がりですが、筆者は「着ているだけで不思議な安心感に包まれ」、「使っていた人の人格や大切にされていた温かさまでも心地良く伝わってくる気がする」と感じています。「使い慣れたものは生きた思い出を寄り添わせてくれ、生活を穏やかにしてくれる」とも述べています。また、家族で行っている新聞配達の仕事を通して充実感や達成感を得ていることや、労働で得た金銭は使い方も慎重になり無駄遣いもしなくなること、もったいないという感性を大切にし、無駄のない生活ができるよう工夫を心がけたいとの思いを、語っています。「大事な気付きを多く語っている」「ていねいに書かれ、地に足のついた健全な価値観が表現されている」などと評価されました。

文部科学大臣賞「お金のありがたさ」の筆者は、自らの体験を通して「自立すること」について考え、その中でお金の重みについて考察しています。筆者は、親元で暮らす自分たちはお金のありがたみが本当に分かっているのか、との問題意識から、アルバイトをしている人になぜ働くかを尋ね、社会に出るとは働いてお金をもらって生活することだ、と認識します。「学校は社会に出るための練習の場」であり、「自立した大人になるためには、働き、お金を得なければならない」と述べています。また、歯科医院での職場体験を通じて、自分から仕事を見付けて体を動かすことや、集中して働くことの重要性を痛感し、両親や祖母の苦労が少し分かったとも述べています。今では、「目的に向かってお金を貯めることができる計画性を身に付け、お金のありがたさが分かる大人になりたい」と結論づけています。審査員からは「大事な気付きを自らの言葉で語っている、実践を伴った考察」「職場体験などの経験をもとに、しっかりと考えている」などと評価されました。

日本銀行総裁賞「我が家の経済学」の筆者の家庭には、「お父さん銀行」という、お金を預けると毎月利子が付くシステムがあります。金利は筆者が小数点を習うまでは月1%でしたが、4年生頃からは月0.1%となっています。筆者は、お年玉でもらう紙幣は将来に備えて郵便貯金に預けるよう言われているため、小遣いをコツコツ「お父さん銀行」に貯金し、2年半かけて、2万円のゲーム機を手に入れます。「お父さん銀行」では、その後、外国為替も扱われるようになり、筆者はドル買い・円売りで得た利益でポータブルオーディオプレイヤーを入手しますが、その過程で、投資のリスクについても学びます。中学生になってスマートフォンを手に入れてからは、小遣いだけで文房具を含めすべてをやりくりしなければならない状況にありますが、クーポンを利用するなど将来独りで生活していくために必要な力が付いてきている、今は「お父さん銀行」で取扱いが開始された株取引をするかどうか迷っている、といいます。審査員から「独自の体験を興味深く記述している」「経済学の要素が多く入っている」「金融・金銭教育の面白さが伝わってくる」などの点が支持されました。

日本PTA全国協議会会長賞の「銀色のペットボトル」は、4年前に筆者が父親に買ってもらった、ペットボトルに取り付けるタイプの1円玉貯金箱の話です。折角だからと集め始めた1円玉が現在では6,000枚もたまり、その間に筆者はお金の大切さや1円の大切さに気付いたといいます。一人で持ち上げられないほど重い1円玉6,000枚と、風に飛ばされるくらい軽い1,000円札と5,000円札が同じ価値だと思うと、お金を慎重に使うようになる、「1円を笑う者は1円に泣く」との言葉に深く共感する、と綴っています。また、1円玉貯金箱を買ってくれた父親は、お金を使うことの重大さや貯金の大切さについて教えようとしていたのだと悟りますが、その一方で、国民全員が単にお金をため込むのもよくないと考え、必要性を見極めてお金を適度に使うべきだと述べています。そして、銀色のペットボトルが増えるたびに、お金に関する興味や知識、理解が深まっていくので、これからもお金の大切さを「学び続けるためにも銀色のペットボトルを作り続ける」と誓います。「1円ずつため続けている地道さ」「お金をためることから使い方まできっちりと考えている点」などが高く評価されました。

金融広報中央委員会会長賞「留学と私」は、英語が好きで英語圏への留学を希望する筆者が、高額な留学費用を知っていったんは諦めかけた留学を、東京都の留学支援制度を知って実現できることになった経緯を描いています。東京都の制度を使ってもなお必要となる留学費用60万円を援助してくれる祖父や、日頃働いて生活を支えてくれる両親に感謝するとともに、筆者は公民の授業で習った貨幣の役割の一つである「価値の尺度」を思い出します。そして、商品の場合は値段が尺度になるが、「留学費用の価値を決めるのは私自身」として、「どれだけ多くのことを学んで来ることができるか、どれだけ成長できるかでこのお金(留学費用)の価値が決まる」と思い、さらに「費用以上の価値」を「私の心の中に貯められるよう一生懸命頑張りたい」と誓います。「自分の夢を語りながらお金の価値を考えている」「しっかりした生活感覚、金銭感覚をもっている」などの点が評価されました。

著名人・有識者が語る

  • 作家 上橋菜穂子
  • 落語家 林家たい平さん
  • 劇作家・演出家・女優 渡辺 えりさん
  • 青山学院大学陸上競技部監督 原 晋さん
  • 東京女子医科大学・先端生命医科学研究所教授 清水 達也さん
  • 元スピードスケート選手/長野五輪銅メダリスト 岡崎 朋美さん
  • 工学博士 石黒 浩さん
  • 日本体育大学教授 山本 博さん
  • 編集者・評論家 山田 五郎さん
  • 作家 荒俣宏さん
  • 医学博士 日野原重明さん
  • 山形弁研究家、タレント ダニエル・カールさん
  • 公認会計士 山田真哉さん
  • タレント パトリック・ハーランさん
  • 精神科医、立教大学教授 香山 リカさん
  • 野球解説者 中畑 清さん
  • 順天堂大学准教授 鈴木大地さん
  • 昭和女子大学理事長・学長 坂東眞理子さん
  • プロスキーヤー、クラーク記念国際高等学校校長 三浦雄一郎さん
  • 明治大学文学部教授 齋藤孝さん
  • マラソンランナー 谷川真理さん
  • 数学者 秋山仁さん
  • TVキャスター 草野仁さん
  • サッカー選手 澤穂希さん
  • ピアニスト 梯剛之さん
  • 女優 竹下景子さん
  • 食育研究家 服部幸應さん
  • おもちゃコレクター 北原照久さん
  • 宇宙飛行士 山崎直子さん
  • 早稲田大学名誉教授(工学博士) 東日本国際大学副学長 エジプト考古学者 吉村作治さん
  • 工学博士 淑徳大学教授 北野大さん
  • 登山家 田部井淳子さん
  • 音楽家 タケカワユキヒデさん

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