金融教育フェスタ
金融教育フェスティバル in the Galaxy
6F 大人の宇宙おかね教室 知るぽると金融教育セミナー
自分に合った投資信託選び
講師:(NPO 法人)証券学習協会
講師 島田 ふよう 氏
投資信託は約3,000もあります。そこで、何を基準に選ぶべきかをお話します。まず投資信託とは、「複数の投資家から集めた資金をまとめて、専門家が株式や債券などに分散投資を行い、運用の成果を投資した資金に応じて分配する」ものです。投資信託に投資するメリットは(1)自分で複数の株・債券に投資しようとすると大きな資金が必要となりますが、大勢のお金をまとめて運用する投資信託なら一般的には1口1万円程度から投資することが可能(2)ファンドマネージャーという専門家が運用するため、一般的には得られない情報に基づいて効率よい運用ができる、などがあります。注意する点は、株式・債券などの価格や為替など変動するものに投資しますので、投資信託の値段(基準価額)や分配金は一定ではなくその時の市場環境で変動すること、元本は保証されていないこと、銀行でも買えますが、銀行預金とは異なるものということです。
投資信託の種類は多様ですが、一般的には「何に投資をしているか」で判断する方法がわかりやすいでしょう。投資対象から見ると、株式と債券、不動産や派生商品などがあります。一言で「株式」と言っても企業の規模や業種、どこの国の企業なのか、などによって値動きに違いがあるので、それらを把握することが重要です。海外の株や債券などに投資する場合、そのものの値段だけでなく為替変動の影響も受けますので注意が必要です。
主な運用手法には、パッシブ運用とアクティブ運用があります。パッシブ運用は、日本の株式なら日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)といった指数に連動させることを目指して運用するもの、アクティブ運用は、テーマや投資対象を決めてベンチマーク(運用の参考とする指標)を上回る投資成果を目指すものです。
購入する場合は、運用の詳細やコスト、税金などが書かれている「目論見書」という説明書を必ずよく読んで下さい。
投資信託の値段は、世界の様々な出来事により株式や債券の価格の変動に伴い変動します。従って、投資するには、日々必要なお金や使う目的が決まっている資金はさけ、当面使う目的の無い余裕資金を当てます。自分の性格にあわせ値上がり益を求めるか、安定した分配金を求めるか等の目的、運用期間や値下がりの許容度を決め、かつ投資しようとしている投資信託の中身にどのようなものが入っているのかをきちんと把握した上で選ぶことが重要です。
投資した後は購入者に送られる運用報告書を面倒がらず読み、内容をきちんと把握することも大切です。