金融教育フェスタ
金融教育フェスティバル2011
暮らしに役立つ講演会
トークセッション
坂東 眞理子 氏 × 和泉 昭子 氏
(坂東氏) 情報豊富なお話でしたね。一つのかごに卵は全部入れないでおこう、とか、人生はすべてトレードオフといった考え方は重要ですね。
(和泉氏) 欲望に振り回されないというお話は少し耳が痛かったです。また、主体的に周りに働きかけるというお話が素敵で、品格というのはそういうことなのかなと思いました。物事は常に変わると認識しておくことが重要ですね。生活設計も一度作ったらそのままではなく、常に見直して変わっていける自分でいることが大切だなと坂東先生のお話を伺っていて思いました。
(坂東氏) パーフェクトな計画を立てて実行しようと思っても守れません。計画はどんどん変えていくものと考え、予測不可能な世の中に対し、常にアンテナを磨いておくことが大切だと思います。
(和泉氏) 何を大切にして生きるかにすべてがかかっていると思います。本当に高齢になるとさほどお金はかからないように思います。日頃家計相談を受けることがあるのですが、老後におけるお金とのつきあい方は人生の総決算であるような気もしています。
(坂東氏) 高齢者にも一人一人の人生があるので、全部一括りにしてはいけないように思います。また、それぞれの個人にとっても、年代毎に目標や楽しみは違うのではないかと思います。ただ、高齢になっても、習い事をする、資格を目指すなど、何か目標を持って自分の人生をどのように生きたいかというビジョンを持つことが大切だと思います。
(和泉氏) 不自然なことには五感を働かせて敏感にリスクを感じ取り、「あなただけ」などの甘い勧誘にだまされないようにすることも大切ですね。
(坂東氏) 一つの投資信託にお金を集中すると危険なように、人との関係でも、たった一人の無二の親友を全面的に信用するより、10人の緩やかな友達を持ち、それぞれの良い面を発揮しながらつきあっていくということが、老後を幸せに生きていく上で大切だと思います。