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金融教育フェスタ

金融教育フェスティバル2011

暮らしに役立つ講演会

講師 : 山田 真哉 氏 (公認会計士・税理士)

「お金の壺 ~ 家計管理のコツ」

講演会風景の写真

お金は3つのことしかできません。「加える」(労働)・「減らす」(消費)・「動かす」(投資)です。今日のお話は「減らす」(消費)です。消費を何とかすれば家計管理も何とかなります。

まず「貯蓄」です。「貯金なくして投資なく、利殖なし」と東京帝国大学教授で大投資家でもあった本多静六博士が書いています。皆さん、財布に入っている現金の金額を書き出してみて下さい。貯蓄するには、財布や預金通帳の金額を把握しておくべきです。貯蓄するには、「収入から支出した残りを貯蓄する」か、「収入からまず貯蓄し、残りを支出にあてる」かしかありません。貯蓄しやすいのは後者です。本多博士は「給与の4分の1天引き」を推奨していました。ぜひ貯蓄するお金を先に「天引き」し、決められた支出内でやりくりしてください。

貯蓄を増やすには「節約」です。家計の事業仕分けをしましょう。1か月分の領収書を集め、必要経費と不必要経費に分け、必要経費の中から「固定費」、不必要経費から「非日常のワナ」を抜き出して、この2つを見直しましょう。「固定費」は家賃、駐車場代、習い事費、携帯代、保険料など毎月発生するものです。「非日常のワナ」とは、旅行先、お祭り、コンサートなど普段とは違う場所に行くとテンションが上がり、「せっかくだから」と無駄なお金を使ってしまうことです。

お金が貯まる体質に変える4か条は、(1)「ここだけは使ってもいい」という聖域を無くすこと、(2)友達とは「連絡はメール」、「外で飲まず家で缶ビールを飲む」など付き合い方を工夫する、(3)お金のかかる趣味はやめ、インターネットやテレビなど、無料でできる趣味を持つ、(4)「限定5割引」などの売り文句に惑わされず、常に財布から出て行く額で考える、です。節約の敵はカードローンとコンビニなどのレシート箱です。レシートを捨てると、高く買ってしまったことに気付かなくなります。

講演会風景の写真

次は「家計簿」。家計簿はつけるべきです。ただ、普通の家計簿は日々の支出をつけるものなので、毎日つけないといけない、漏れがあると金額が合わない、集計が大変、支出をあれこれ書いていく減点主義、家計の大局がわからない、などの弱点があるため、つけ続けることができなくても仕方ない面があります。そんな人には「残高家計簿」がおすすめです。家計のある日の残高(預金などの資産、住宅ローンなどの負債)だけを書くもので、月1回、2~3か月に1回でも構いません。金額は千円単位で十分です。支出型家計簿に比べ、細かい点まではわかりませんが、家計の大局がわかり、とくに簡単につけられる点で優れています。

家計簿では、「ラテマネー」や「見えない負債」を把握してください。「ラテマネー」とは習慣化した支出で、小さな額でも積もり積もれば大金になります。「見えない負債」は、自動車を買うと駐車場代、税金、車検費、ガソリン代がかかる、といったものです。まず支出などの実態を把握したうえで、分析し、減らすかどうか考えるのが「家計管理」です。

最後は「会計と数字のセンス」です。1,000円のものを500円で買うより、101万円のものを100万円で買う方がお得です。1万円得しているからです。同じような商品なら「定価1,000円のところ特価で800円」より「定価700円」の方がお得です。金額を重視しましょう。「昼食代1,400円」と「夕食1,500円」では後者が高いです。人の心は、金額が大きいとマヒする、「値引き」や「特別」に弱い、(昼食と夕食で)基準を変える、といった面があります。会計思考とは、金額重視主義です。あらゆる「感情」を排除して、銭「勘定」で考える思考法です。「限定割引き」、「本日ポイント5倍」、「2着目1,000円」などに心が動じなくなったら会計センスがあります。なお、金額重視主義は、幸せとは無関係です。「年収が500万円から600万円に上がったサラリーマン」の方が、「年収が2億円から800万円に下がったプロ野球選手」よりも幸せでしょう。幸せの視点と会計の視点の両方を持つと、より豊かな生活ができると思います。

「数字」は、事実ではなく表現です。「1勝2分け」は「3戦無敗」とも表現できます。ライバル会社の「5%値引」に対抗するため、「2%値引」ではなく「50人に1人は無料!」と打ち出すこともできます。数字のトリックに騙されないようにしましょう。

プロフィール

1976年兵庫県神戸市生まれ。大阪大学文学部史学科卒業。大手監査法人を経て、現在、(財)芸能文化会計財団理事長。企業のCFOや政府の委員、経済ドラマのブレーン等も務める。代表作は160万部突破の『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』など。

会計ミステリー小説『女子大生会計士の事件簿』はシリーズ100万部を突破し、TVドラマも放映された。現在、NHK総合『ゆうどきネットワーク』、BS11『ベストセラーBOOK TV』等にレギュラー出演中。また、2010年3月より仕事と育児の両立にも取り組んでいる。

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