金融教育公開授業
平成18年度金融教育公開授業(全国リレー講座)
福岡県金融広報委員会
金融広報中央委員会
福岡/前原市の実施報告
「金融教育公開授業 in 福岡(南風小学校)」(2月1日開催)
前原市立南風小学校は、福岡県金融広報委員会から金銭教育研究校(17年度~18年度)の委嘱を受け、「お金やものを大切にする子ども育成~体験的活動を取り入れた指導の工夫を通して~」を研究主題に設定し、道徳の時間を中心に金銭教育に取り組みました。今回は、2年間の研究の成果を公開授業、全体会の中で発表するとともに、保護者、教員、地域住民の方を対象とした講演会を行いました。
▼参加者内訳:
保護者213名、学校職員50名、地域住民ほか105名、合計368名
公開授業
各学年1学級で公開授業(教科:道徳)を実施しました。
学 級 | 単元・題材名 |
---|---|
1年2組 | ものを大切に「あおいじてんしゃ」 |
2年1組 | ものを大切にする心「ノートのひこうき」(Team Teaching授業) |
3年4組 | ものにつまった思い出「わたしのふでばこ」 |
4年1組 | 節度ある生活「友だちのしょうこ」 |
5年2組 | 物には人の心がある「おさがり」 |
6年2組 | 流行や友だちの言動に流されない心「流行おくれ」 |
実施された公開授業の一部を紹介します。
6年2組「流行や友だちの言動に流されない心『流行おくれ』」
道徳教材や、自分がものを大切にしている様子について書かれた保護者からの手紙などを読むことで「友だちが持っているから自分も欲しい(買ってしまう)」という自らの姿勢を振り返っていました。また、児童達は、グループ交流を通して自分達の日常生活において「自分にとって大切なものは何か」ということをあらためて考え直していました。
4年1組「節度ある生活『友だちのしょうこ』」
「友だちのしょうこ」としておそろいの筆箱を購入したい主人公と「この前新しい筆箱を買ったばかりだから」という理由で反対するその両親とのやり取り(道徳資料)を、児童達が自分の体験と重ねながら、「買いたい」気持ちと「買わない」気持ちを、心情を表した円グラフで表現。授業の後半では、「落し物を取りに来ない人が多い」、「まだ使えるのに新しいものをねだる」という自分達の日常生活を振り返り、「買わないで我慢する」、「物を大切にする」という気持ちに気づいていました。
講演会
生活経済ジャーナリストのいちのせかつみ氏をお招きし「子どもはお金が好きやねん!~今、金融教育が必要なワケ~」というテーマで講演をしていただきました。参加した保護者からは「お金について、もっと本音で子供と話そうと思った」、「親のあり方、家庭での金融教育の必要性を感じた。夫婦でもう一度話し合いたい」、「金融教育という言葉についてのイメージが変わりました」、「子供にとってより、大人にとって金融教育が必要だと感じた」という声が多数聞かれるとともに、「このような教育を継続して欲しい」という意見も聞かれました。
プログラム
- 13:30~14:15
- 公開授業
- 14:30~15:00
- 開会挨拶
前原市立南風小学校 校長
福岡県教育庁福岡教育事務所 所長
福岡県金融広報委員会 事務局長
研究発表 前原市立南風小学校教諭 - 15:00~16:10
- 講演「子どもはお金が好きやねん!~今、金融教育が必要なワケ~」
講師:いちのせ かつみ氏(生活経済ジャーナリスト) - 16:10
- 閉会