ナビゲーションをスキップして本文へ

これより本文です

金融教育公開授業

平成18年度金融教育公開授業(全国リレー講座)

金融広報中央委員会
静岡県金融広報委員会

静岡の実施報告

「金融教育公開授業 in 静岡(中瀬小学校)」(11月8日開催)

浜松市の北部に位置する浜松市立中瀬小学校は、平成17年度より金銭教育研究校として、「夢をもち、主体的に学ぶ中瀬の子」という研究主題の下でさまざまな取り組みを行ってきており、今回は公開授業および研究・実践発表などの形でその取り組みの発表を行いました。

公開授業には、児童の保護者95名、県内の教員、教育委員会関係者110名を含めて、250名が参加しました。また、プレスの取材も行われました。

金融教育公開授業

公開授業は、ほぼ全てのクラスにおいて、節度節制、勤労・社会奉仕、家族愛等のテーマで同校の先生方により実施されました。このうち、特にお金に関係の深いテーマの公開授業について、その模様を簡単にご紹介します。

6年1組 計画的に買い物をしよう(学級活動)

公開授業の模様(6年1組)修学旅行時の国立科学博物館等での買い物を振り返って、計画どおりに買い物ができたかどうかについての児童自身および保護者を対象とするアンケートの結果を先生が発表し、なぜ計画どおりできたのか、できなかったのかを皆で話し合いました。そして、上手に買い物をするとはどういうことかについて意見を出し合い、最後に「こづかいの実践目標」として意見を募ったところ、「こづかい計画を立てる」、「必要なものだけを買う」、「むだづかいをしない」等のしっかりした意見が挙がっていました。

6年2組 流行おくれ<節度節制>(道徳)

公開授業の模様(6年2組)冒頭で「今欲しいもの」を皆で出し合った後、「今持っている服は流行おくれだと思うので、お母さんに新しい服を買ってもらおうと思って頼んだら、断られた」という資料を読み、断られてどう反応するか、どんな気持ちになるかを考えました。子どもたちはそれぞれ主人公の身になって考え、その場では「どうして分かってくれないの?」、「けち!」などと反発するけれども、その後で「自分は何でもすぐに欲しがっていた」、「これでは自分にばちが当たる」と反省する、という意見が出ました。

3年2組 はたけのちから<勤労>(道徳)

最初に、カイコの世話を体験したことを思い出した後、(1)3人の息子がお父さんから「ぶどう畑にいいものが隠してある」と聞き、畑を掘り返しても宝が見つからなかった、(2)収穫期になっていつもの年より見事なぶどうがたくさん採れた、というストーリーに沿って、それぞれの場面でどう感じるかについて意見を出し合いました。(2)で収穫を迎えて、お父さんの言いたかったことが分かった場面で、「一生けんめいはたらくと、いいことがある」、「これからもサボらないでがんばろう」といった感想が聞かれました。

児童集会

全校児童が体育館に集まり、保護者・教育関係者などは体育館の壁際に立って見守るという形で、「上手にお金を使おう」というテーマの下に寸劇形式で児童集会が開かれました。最初に「ダークマン」(同校の金銭教育活動を通じて誕生したキャラクター)が昔の世界から現代に現れ、今の子どもたちの物の使い方について嘆きました。それを聞いた子どもたちや「おかーねマン」、「3Rマン」(同キャラクター)が、実際はどうかを買い物ゲームを通して確かめることになり、ペア学年(1年生と6年生、2年生と5年生、3年生と4年生)で話をしながら、限られたお金の中で欲しいものを選ぶゲームをしました。そして、子どもたちのお金の使い方等に関する保護者アンケートの結果を紹介した後、「せつやくしよう」、「もう一ど使おう」、「なおしてさいごまで」を児童全員で唱和して宣言したところ、ダークマンは安心して昔の世界に帰って行きました。また、「買い物ゲーム」の記入シートを子どもたちに配付し、1年生から6年生までシートに欲しいものを記入することで、本当に必要なものを選択する練習をしました。

児童集会「上手にお金を使おう」の模様

研究発表・実践発表

研究発表に先立ち、開会挨拶として、まず浜松市教育委員会指導課の藤田課長より、生きる力を育む金融・金銭教育は私達が目指す教育そのものであり、モノが溢れている状況の中で、道徳、特別活動、生活科の枠を超えて横断的にきめ細かい活動を積み重ねていくことが大切、とのお話がありました。続いて、静岡県金融広報委員会の武藤会長より、金融教育公開授業は金融の立場から人づくりのお手伝いをするものであり、命やものを大切にする立派な取り組みを通じて中瀬小学校が人材育成に寄与されることを期待するとの挨拶がありました。

中瀬小学校の先生方より、金銭教育研究の概要に関する研究発表および道徳部・特別活動部・生活部の実践発表がありました。まず研究発表では、「夢をもち、主体的に学ぶ中瀬の子」という研究主題の下で、金銭教育を広く「心の教育」と捉え、金銭教育を通じて「健全な金銭感覚」、「ものや資源を大切にする心」、「健全な勤労観と感謝の気持ち」を育成し、また道徳学習を中心に各教科等と関連した学習を通じて、思考力・判断力・行動力を養うという構想が示されました。

道徳部の実践発表では、「ものやお金を大切にしよう」、「命あるものを大切にしよう」という標語の下で、節度節制、動植物愛護、自然愛・家族愛、尊敬・感謝、勤労・社会奉仕を重点価値とし、道徳をさまざまな体験活動と関連させ、物を大切にしたり進んで働いたりする姿が見られるようになりました。持ち物をなくさないように記名運動を進め、また介護の現場を訪問することを通じて、子どもたちがよいと思ったことを行動に表すようになったとの評価が聞かれました。また、特別活動部からは、「3R(リサイクル・リデュース・リペア)を実行しよう」というテーマを設定し、中瀬小祭りでの「ごみを出さないお店づくり」等の活動を進めた結果、ごみの量が実際に減ったとの報告がありました。続いて、生活部の実践発表では、物やお金をどう使っているかについて生活調査を定期的に行い、家庭での実態を把握していきました。また、3R宣言を、日常生活においてパレットを洗う際の節水等を通じて実行するよう指導したほか、家庭へのこづかい帳配付や「金銭ファイル」(家庭との金銭面の連絡用ファイル)の交換を通じて家庭との連携を図り、日常生活での意識づけに努めたとの発表がありました。

講演

「新しい時代を拓く心を育てる ~金銭教育を通して~」というテーマで、静岡県の教育長も務めた杉田 豊氏(静岡文化芸術大学副理事長)による講演が行われました。

杉田氏は、金銭教育は心の教育であり、金銭教育の目指すものは「健全な金銭感覚」(健全な勤労観と消費感覚)の育成、すなわち子どもたちの「もったいない」と思う心を育てることであると述べました。また、子育てで一番重要なことは社会の一員としての自立心を育てることであり、金銭教育を通じて自己責任を学ぶことが自立に役立つと話されました。

続いて、今の教育で大事なことは、美しいものや自然に感動する心、他人を思いやる心や社会貢献の精神といった「豊かな人間性と社会性」を育むことであり、日本経団連の提言をみても、行動力、知力だけでなく、「志と心」(社会の一員としての規範を備え、物事に使命感をもって取り組むことのできる力)をもった人材を育てることを産業界が教育界に期待していると説明しました。また、家庭に対しては、思いやりのある明るい円満な家庭を築き、父親も存在感を発揮して、「ひとりでも生きていける強さと、誰かとともに生きていく柔軟さ」を育んでほしいと述べられました。

講演「新しい時代を拓く心を育てる」の模様

閉会に当たり、小杉校長先生より、「当校ではこれまでにもまして心を育てる教育を推進することができ、ご協力いただいた皆様に感謝している。金銭教育研究校としての活動は、大変ではあったが、やってよかったと実感している」との挨拶がありました。

著名人・有識者が語る

  • 脳科学者 中野信子さん
  • 作家 上橋菜穂子
  • 落語家 林家たい平さん
  • 劇作家・演出家・女優 渡辺 えりさん
  • 青山学院大学陸上競技部監督 原 晋さん
  • 東京女子医科大学・先端生命医科学研究所教授 清水 達也さん
  • 元スピードスケート選手/長野五輪銅メダリスト 岡崎 朋美さん
  • 工学博士 石黒 浩さん
  • 日本体育大学教授 山本 博さん
  • 編集者・評論家 山田 五郎さん
  • 作家 荒俣宏さん
  • 医学博士 日野原重明さん
  • 山形弁研究家、タレント ダニエル・カールさん
  • 公認会計士 山田真哉さん
  • タレント パトリック・ハーランさん
  • 精神科医、立教大学教授 香山 リカさん
  • 野球解説者 中畑 清さん
  • 順天堂大学准教授 鈴木大地さん
  • 昭和女子大学理事長・学長 坂東眞理子さん
  • プロスキーヤー、クラーク記念国際高等学校校長 三浦雄一郎さん
  • 明治大学文学部教授 齋藤孝さん
  • マラソンランナー 谷川真理さん
  • 数学者 秋山仁さん
  • TVキャスター 草野仁さん
  • サッカー選手 澤穂希さん
  • ピアニスト 梯剛之さん
  • 女優 竹下景子さん
  • 食育研究家 服部幸應さん
  • おもちゃコレクター 北原照久さん
  • 宇宙飛行士 山崎直子さん
  • 早稲田大学名誉教授(工学博士) 東日本国際大学副学長 エジプト考古学者 吉村作治さん
  • 工学博士 淑徳大学教授 北野大さん
  • 登山家 田部井淳子さん
  • 音楽家 タケカワユキヒデさん

おすすめコンテンツ

  • くらし塾 きんゆう塾
  • 刊行物のご案内
  • 金融経済教育推進会議
  • ナビゲーター
  • YouTube
  • メディア情報