金融教育公開授業
平成19年度金融教育公開授業(全国リレー講座)
岡山県金融広報委員会
金融広報中央委員会
岡山/倉敷市の実施報告
「金融教育公開授業 in 岡山(玉島商業高等学校)」(10月26日開催)
岡山県立玉島商業高等学校は、岡山県金融広報委員会より金融教育研究校(18-19年度)の委嘱を受け、商業高校の履修内容と金融教育の結びつきは深いものであるとの考えを基に、研究校として日々取り組んでいます。
10月26日(金)に開催しました公開授業には、同校の生徒全員のほか、学校関係者、保護者および地域の皆様など、多くの方々にご参加をいただきました。また、地元新聞社(1社)、ケーブルテレビ局(1社)も取材に訪れました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
(1) 1年(簿記)
講師:多賀敏喜教諭、中井啓介講師
株式会社と個人企業の違いと株式会社の設立増資時における株式発行による資金調達の方法、意味について学習
(2) 1年(ビジネス基礎)
講師:行成貴由教諭
金融機関の業務内容について、社会との関連や預金の種類、直接金融と間接金融の相違点について学習
(3) 2年(原価計算)
講師:小林幸男教諭
原価計算の必要性を踏まえたうえで、短期利益計画を立てるための手法を学習
(4) 3年(総合実践)
講師:撰 等教諭、竹内康人教諭、藤原信行教諭、薮井玲子実習教諭
仮想の会社を設立して、各自が社員として業務を分担し、損益計算を行うための記帳等を学習
(5) 3年(コンピュータ会計)
講師:川鍋洋丈教諭
Microsoft EXCELを利用し、資金計画から資金繰り表作成方法までを学習
(6) 3年(ネットワーク利用技術)
講師:岡山商科大学 梅原嘉介教授、山磨龍治教諭、広実和子教諭
Javaプログラミングについて学習中の様子を公開。各自がJava言語やネット販売の仕組みを理解し、ネット犯罪等に巻き込まれないための安全な活用法を習得目的としており、本時はプログラミングの実行までを学習
(公開授業の模様)
2.講演会
公開授業の後、住田裕子弁護士を講師としてお招きし、「気をつけて!あなたも陥る金融トラブル」と題して、約75分間講演が行われました。講演では、近い将来社会に出て行く生徒達に向けて、契約とはどういうことかといった基礎や、クレジットカード、インターネット取引に関するトラブル・詐欺、多重債務問題などについて、具体的な事例を基に法律解釈等を分かり易く説明されました。なお、講演の最後に、若い時は自分自身で汗水流してお金を稼ぐことやコミュニケーション能力を磨くことが非常に大切であると強調されていたのが印象的でした。
講演終了後、生徒代表から「身近な例を基にしたわかりやすいお話で非常に勉強になった」と謝辞があり、「犯罪や事件等不安は多いが、きちんと社会を見つめる目を養い、賢い消費者として、臆することなく伸び伸び生活していきたい」との言葉で締め括られました。
講演会の終了後には新聞部員が住田弁護士に取材し、住田氏の丁寧な回答をもとに校内新聞を作成しました。
(講演会の模様)
3.プログラム
- 12:20~13:10
- 公開授業
簿記 ビジネス基礎 原価計算 総合実践 コンピュータ会計 ネットワーク利用技術
講師:岡山県立玉島商業高等学校教諭 - 13:45~13:50
- 開会挨拶 岡山県立玉島商業高等学校校長
- 13:50~15:05
- 講演「気をつけて!あなたも陥る金融トラブル」
講師:住田裕子氏 - 15:05~15:10
- 生徒代表 謝辞
- 15:10~15:15
- 閉会挨拶 岡山県金融広報委員会会長