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金融教育公開授業

平成20年度金融教育公開授業(全国リレー講座)

熊本県金融広報委員会
熊本市立一新小学校
金融広報中央委員会

熊本の実施報告

「金融教育公開授業 in 熊本(一新小学校)」(11月27日開催)

熊本市立一新小学校の校区は、熊本市の中心部に位置し、熊本城の城下町として栄えた地域です。古くからの商店街と新しいマンションが混在しています。学校の西側は、現在、鹿児島本線に沿って新幹線工事が行われ、熊本市電やバスもすぐ近くを通っており、交通量のかなり多い地域でもあります。校区の人々は、まちづくりなどに勤しんでおられ、地域のつながりが深く、学校に対しても様々な面から協力的であり、学校教育への期待もたいへん大きいものがあります。

同校は、今年で創立134年目を迎える伝統ある学校です。「かしこく・やさしく・すこやかに」の教訓の下、学校教育目標として、「心身ともに健康で、確かな知性と強い意志力、豊かな感性を身につけた子どもの育成を図る。」を掲げ、児童の教育に邁進しています。

また、校名の「一新」に準えて、「一心」、「一身」にも力を入れ、新しきを知る学校、心を磨く学校、身体を鍛える学校づくりに取り組んでいます。

平成20年11月27日(木)に開催しました公開授業には、同校6年生児童の他、教育関係者、保護者及び地域の方々等にご参加いただき、大変好評でした。

▼ 参加者内訳:

児童36名、開催校教職員7名、保護者及び地域の方々等34名、他校教職員21名、合計98名

1.公開授業

6年生を対象に「地域通貨がつなげる地域の輪・和・環・話」と題して特定の地域で使用できる地域通貨について学習する公開授業が行われました。

まず、「それではいつものように!」の呼びかけからスタートしたフラッシュカードを用いたQ&Aで、「クレジットの意味は?」「信用!」、「お金の役割は?」「交換手段!」、「お金のことを?」「日本銀行券!」と、子ども達は、授業開始から積極的に元気よく答えていました。

地域通貨が子ども達に配られ、子ども達は「5W1Hで始まる?を作ろう!」と書かれた「課題作成コード」用紙に、地域通貨に対する疑問点や調査してみたいことを書き出して意見を出し合いました。子ども達からは「法定通貨があるのになぜ地域通貨が作られたのか」、「なぜ別の地域で使えないのか」、「なぜ有効期限があるのか」等たくさんの意見が出されました。

その後、熊本市新町商店街と「まちづくりの会」が主体となり、熊本県の補助金を受けて「地域通貨」を発行したこと、また、地域の人達の様々な要望に対してボランティアを通じて解決したり、地域商店街の経済の活性化に繋げていくことを目的としたりした、「地域通貨で町を元気にしよう」という取組のウェブ放送が放映されました。また、その中で紹介された柿塚氏をお招きして、子ども達の地域通貨に対する様々な質問に対応していただきました。子ども達からは「偽造防止対策はあるのか?」、「加盟店の数は?」、「ボランティアの1日あたりの人数は?」等の質問が出され、その一つひとつに分かりやすく丁寧に回答していただきました。

最後に、地域通貨を使うとしたら、どの店で何を購入するのか、どんなボランティアをするのか、新町商店街加盟店リストの中から、有効期限を確認しながらあれこれと検討しました。参加された教職員や保護者の方々からは、「テンポのよい授業だった」、「準備が入念にされている」、「子ども達の発言が大事にされている」、「先生の情熱と子ども達の意欲が一体化している」等の感想が寄せられました。

(公開授業の模様)
公開授業「地域通貨がつなげる地域の輪・和・環・話」の模様

2.講演会

公開授業の後、教職員や保護者、地域の方々等を対象に、国士舘大学教授の北俊夫氏より、「学校での金融教育の進め方」と題して講演が行われました。

講演では、学校で金融教育を進めるにあたって、何が大事で、具体的にどのように取り組むことが金融教育の実践に繋がるのか、「金融教育の目標」、「金融教育の内容」、「金融教育の方法」という3つの要素を柱に話がありました。特に、物やお金ということに焦点をあてて、金融・金銭教育研究校の実践報告や生徒の作文などを通して、北氏は保護者や地域の方々にも分かりやすく説明されました。

金融教育は、家庭の保護者や地域の方々と協力して指導にあたるという体制が必要であり、金融教育を進めるということは、子ども達の家庭生活の中だけでなく、自分と社会との関わり方、社会貢献、社会形成力を育成する教育にも繋がると解説されました。

現在、学校教育の中には、金融教育を行うための特別な時間枠はなく、他の諸々の教育課題と同様に、全教育活動を通して金融教育を推進することが大切であることを話されました。金融教育と直接かかわる社会科や家庭科だけでなく、例えば、金融教育という視点から国語科の時間にコミュニケーション能力や言語活動を充実するということであれば、国語科においても金融教育が可能であるということです。各教科の中に、金融教育と関わる内容は、少しずつでも位置付いていると話されました。また、金融教育は特定の先生だけでなく、学校全体で全教職員が取り組む課題であると指摘され、それぞれの学校の実情を踏まえた上で、できるところから一歩ずつ進めていくことが重要であると話されました。

参加者からは、「金融教育は幅広い教育に結びついているということがわかった」、「金融教育への取り組み方がよくわかった」、「金融教育は正しい金銭感覚だけでなく、経済・環境・法律など色々な要素が含まれ、社会の中で個人としての生き方を育てることだと改めて教えられた」などの感想が寄せられました。

(講演会の模様)
講演「学校での金融教育の進め方」の模様

3.プログラム

13:50~14:00
開会挨拶 熊本市立一新小学校 校長
熊本県金融広報委員会 副会長
14:00~14:45
公開授業「地域通貨がつなげる地域の輪・和・環・話」
授業者:熊本市立一新小学校教諭 村上浩一
14:55~16:25
講演「学校での金融教育の進め方」
講師:北俊夫氏
16:25~16:30
閉会挨拶 熊本市立一新小学校 教頭

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