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金融教育公開授業

平成20年度金融教育公開授業(全国リレー講座)

山梨県金融広報委員会
山中湖村立山中小学校
金融広報中央委員会

山梨の実施報告

「金融教育公開授業 in 山梨(山中小学校)」(7月5日開催)

山中湖村立山中小学校は、観光地として賑わう山中湖のすぐ近くにある学校です。山中湖村は、標高1,000メートル前後の高原地帯で、南西には富士山がそびえ、夏は避暑地として、また観光地として年間400万人もの観光客が訪れます。

同校では、平成19・20年度に山梨県金融広報委員会から金銭教育研究校の委嘱を受け、『心豊かに生きる』を研究のキーワードに「人・モノ・お金を大切にし働くことを尊ぶ」ことを目的とした研究に取り組んでいます。7月5日(土)には、同校教諭による全学年の公開授業と外部講師による講演が実施されました。土曜日の開催とあって、父親の姿も多く見られ、教室に入りきれないほどの参加がありました。

▼ 参加者内訳:

児童228名、開催校教員21名、開催校保護者212名、教育委員会等4名、他校教員7名、地域の方々等5名、合計477名

1.公開授業

(1) 「おかねって どうやってつかうの?」(ひまわり・たんぽぽ学級)

ひまわり・たんぽぽ学級の授業「おかねって どうやってつかうの?」の模様お母さんにおつかいを頼まれ、お弁当やアイス、ジュースを買うというおかいものごっこを通じて、お金のやりとりによって物が手に入ること、値段やおつりなどについて楽しく学習しました。この擬似体験が、お金の使い方を知るきっかけになったのではないでしょうか。

 

(2) 「正しい使い方を大切に」(1年生)

1年生の授業「正しい使い方を大切に」の模様『おこづかい』の使い方について本の登場人物の気持ちになってみんなで考えました。必要な文房具購入の目的を忘れ、欲しいものを買ってしまった気持ち、もう一方で上手に買い物ができた気持ち。たくさんの意見が出ました。最後のまとめに、おこづかいは「何に使うかよく考える」、「ぱーっと使うとすぐなくなってしまう」、「本当に必要か考えてから使うといいよ」と自身の買い物の経験をまじえ、しめくくられました。

(3) 「たいせつにつかうこころ」(2年生)

2年生の授業「たいせつにつかうこころ」の模様新しいノートを擬人化することで、ノートの気持ちを考えたり、ノートの表情を描いたりしました。それによって、どんな使い方をするのがいいのか、自分の身の回りにあるモノを見つめなおし、自分の持ち物、使い方を改めて考えました。保護者からは、モノを大切にしようとする気持ちが持てたのではないかといった感想が聞かれました。

(4) 「お金のひみつを考えよう」(3年生)

3年生の授業「お金のひみつを考えよう」の模様日銀HPの「にちぎんキッズ」を使い、また、本物のお金を手にとり、みんなでお金のひみつについて、興味深く知る授業を展開しました。「どうしてこんなにたくさんひみつがあるの?」という問いかけには、「偽造防止」というりっぱな答えが返ってきたりもしました。最後に「お金は一生懸命働いてもらえる大切なもの。だから大事に使おうね」とまとめられました。お金を自ら使う機会があまりない3年生にとって、ものとしてのお金のひみつを探ることからお金への興味や価値を気づかせる楽しい授業となりました。

(5) 「よりよいお金の使い方を考えよう」(4年生)

4年生の授業「よりよいお金の使い方を考えよう」の模様生活のあらゆる場面でお金が関わっていることを子供たちに認識させるために、まず、明らかにお金が動いていることが分かる買い物等について、話し合いをしました。次に、自分や親はお金を支払わらずに品物を手に入れた場合、例えば、スーパーでの試食品や教科書は、本当にお金がかかっていないのかどうかについて考えてみました。意見を発表するうちに、子供達は、タダで手に入れたものでも、それを作るためには、原材料費がかかっていることに気付きます。まとめでは、「キミたちの毎日使っている教科書は、日本全国の働いている大人が支払っている税金で作っている。そのお陰で、勉強ができるんだよ」と説明し、自分達の生活は、目に見えないところでもお金と密接に繋がっていることに考えが及ぶよう促しました。

(6) 「『もったいない』を生活に生かそう」(5年生)

5年生の授業「『もったいない』を生活に生かそう」の模様学校や家庭生活の中で無駄(もったいない)がないかどうか考えさせ、それを、子供たちは班ごとに意見をまとめ、発表しました。話し合いや発表をするうちに、これまで口に出さなかったけれど、自分だけでなく同じようにもったいないと考えている友達が多いことを知ることができ、考えが共有されました。また、保護者の代表も家庭内でのもったいないを発表しました。内容は、子供に対しては勿論ですが、大人(自分)たちに対しての反省も含まれていました。どうしたらもったいないをなくせるかとの意見交換をしていくうちに、子供から「僕は、今日の授業で、ものや電気の無駄だけでなく、友達と一緒に遊べる時間や空間を無駄に使っていたことに気付きました。ものや電気を大切に使うことにも気をつけますが、僕のかけがえのない時間を大切にしようと思います」と自発的な発表があり、教室中から大きな拍手が湧き上がりました。

(7) 「金銭や物の使い方を考えよう」(6年生)

6年生の授業「金銭や物の使い方を考えよう」の模様まず、お金を使う方法として一番身近な「買い物」を題材として、良かったことや失敗したことを発表しました。次に、物を買うだけでなく、生活に必要なお金にはどのような種類(食事代、水道代、電気代、衣服代、交通費、医療費等)があり、いったいいくらくらいかかるのか?を考えます。そこで、お金は「品物を買う」だけでなく、「サービスの対価」として支払わなければならないことも理解します。子供たちは、ワークシートを記入しながら、一体、自分の家庭では、誰がどのように生活するための収入を得ているのか、また、食事を作ったり、洗濯をしたり、実際に生活を支えてくれている人は誰かを、改めて認識します。自分の家庭の大切なお金を、自分は無駄に使っていないかと、自分の生活態度を振り返るとともに、学校も同じ仕組み(山中小の水道代や電気代は、大人が働いて納めている税金で賄われている)であることを知り、どの場面においても、大切なお金を無駄に使わないようにしようと学びました。

2.講演会

いちのせかつみ氏による講演会(「し・ご・とってナニ?お・か・ねってナニ?」)に全学年の児童および保護者、一般参加者などが参加しました。主な講話内容は以下のとおりです。

ものを大切にすること

講演「し・ご・とってナニ?お・か・ねってナニ?」の模様冒頭、講師が“たこ焼き”作りに関わっている職業を子供達に質問しました。たこ焼きを作るためには様々な材料(たこ、小麦粉、調味料ほか)が必要であり、それに関わる色々な仕事(漁師、工場作業員、運送員ほか)があることを説明しました。今後、ものを“買う”、“使う”、“食べる”際には、どんな職業の人が関わっているか、考えてみるよう子供達に促しました。さらに、一生懸命働いている人がいるからこそ、おいしい“たこ焼き”を食べることが出来るのであり、そうしたことが理解出来れば、無駄遣いは出来なくなる筈である旨の説明がありました。

生きる力について

講演「し・ご・とってナニ?お・か・ねってナニ?」の模様“桃太郎”の物語を題材にして講師が生きる力の必要性を説明しました。桃太郎は、犬や猿、雉に対し、仕事(鬼退治)を行う前に報酬(キビ団子)を渡していますが、これは「子供達に“やる気”を出して生きる力を育んで欲しい」という思いが込められていると説明しました。

── 人間の恩を忘れない犬は、『優しさや思いやり』を、サル知恵と揶揄される猿からは、『学んだり、考えたりすること』を、矢のように突き進む雉には、『行動力をつけて欲しい』というメッセージが込められています。

一方、実在しない鬼は、大人になった時の“不安”や“悩み”の象徴であるとの説明がありました。子供達に対し、やる気を出して3つの生きる力を獲得することが出来れば、成功(幸せ)が待っている。その方法を伝える物語が“桃太郎”であると説明し、理解を促しました。

保護者に向けたメッセージ

保護者からの質問は、一頃は「おこづかいの渡し方」に関するものが大半を占めていましたが、ここ2年間は「携帯電話」に関する内容が増えています。携帯電話を買って欲しい子供は、「友達はみんな持っている」と主張しますが、子供が主張する「みんな」とは若干名に過ぎません。講師からは、「友達と同じように自分の子供に携帯電話を持たせてあげたいという親心は良く分かりますが、“本当に必要なもの”と“子供が欲しいもの”は違うということを是非、理解して貰いたい」旨の発言がありました。

子供に対するおこづかいの渡し方については、講師自身の経験が紹介されました。1)子供におこづかい帳を記載させたこと、2)小学校低学年には手当制(お手伝い手当、勤勉手当等)による支給を行ったこと、3)小学校高学年には外貨(ドル)で支給したこと、4)高校生には年俸制を導入(携帯電話料金は子供が支払うルール)したことなどが紹介されました。その上で、おこづかいは、1)子供が興味を示した段階で渡す方が望ましい(兄と弟の支給時期が逆転しても構わない)こと、2)また、その子供の個性にあった渡し方(変動制、定額制)をする必要があること、等の説明がありました。

── 日本人は、「金儲け=汚いもの」と考える傾向があり、子供とお金について話し合うことを嫌う傾向が強いと言われています。講師からは、「クレジットカードによる支払い機会の増加などで、お金の動きが見えにくくなっています。親子でお金のことを一緒に考える機会を是非、設けて欲しい」旨の発言がありました。

最後に、講師から「本日の講演会の内容(働く意義やお金など)について、親子で振り返るとともに、子供達の発見や気づきを促すような金銭教育を行って貰いたい」旨の発言がありました。

保護者からは、「講師自身のおこづかいの話がとても参考になった」、「これを機会に家庭でもお金や仕事のことについて、考えたり、話し合ったりしてみたい」といった声が多く寄せられました。

3.プログラム

13:30~14:15
公開授業 テーマ「人・もの・お金を大切にしよう」
(1) 「おかねって どうやってつかうの?」(ひまわり・たんぽぽ学級)
(2) 「正しい使い方を大切に」(1年生)
(3) 「たいせつにつかうこころ」(2年生)
(4) 「お金のひみつを考えよう」(3年生)
(5) 「よりよいお金の使い方を考えよう」(4年生)
(6) 「『もったいない』を生活に生かそう」(5年生)
(7) 「金銭や物の使い方を考えよう」(6年生)
14:30~14:40
開会挨拶 山中湖村立山中小学校校長 長田美紀子
山梨県金融広報委員会事務局長 渡部賢治
山中湖村教育委員会教育長 高村文武
14:40~14:55
講演「し・ご・とってナニ?お・か・ねってナニ?」
講師:いちのせかつみ氏
15:55~16:00
閉会挨拶 山中湖村立山中小学校PTA会長 高村高夫

著名人・有識者が語る

  • 脳科学者 中野信子さん
  • 作家 上橋菜穂子
  • 落語家 林家たい平さん
  • 劇作家・演出家・女優 渡辺 えりさん
  • 青山学院大学陸上競技部監督 原 晋さん
  • 東京女子医科大学・先端生命医科学研究所教授 清水 達也さん
  • 元スピードスケート選手/長野五輪銅メダリスト 岡崎 朋美さん
  • 工学博士 石黒 浩さん
  • 日本体育大学教授 山本 博さん
  • 編集者・評論家 山田 五郎さん
  • 作家 荒俣宏さん
  • 医学博士 日野原重明さん
  • 山形弁研究家、タレント ダニエル・カールさん
  • 公認会計士 山田真哉さん
  • タレント パトリック・ハーランさん
  • 精神科医、立教大学教授 香山 リカさん
  • 野球解説者 中畑 清さん
  • 順天堂大学准教授 鈴木大地さん
  • 昭和女子大学理事長・学長 坂東眞理子さん
  • プロスキーヤー、クラーク記念国際高等学校校長 三浦雄一郎さん
  • 明治大学文学部教授 齋藤孝さん
  • マラソンランナー 谷川真理さん
  • 数学者 秋山仁さん
  • TVキャスター 草野仁さん
  • サッカー選手 澤穂希さん
  • ピアニスト 梯剛之さん
  • 女優 竹下景子さん
  • 食育研究家 服部幸應さん
  • おもちゃコレクター 北原照久さん
  • 宇宙飛行士 山崎直子さん
  • 早稲田大学名誉教授(工学博士) 東日本国際大学副学長 エジプト考古学者 吉村作治さん
  • 工学博士 淑徳大学教授 北野大さん
  • 登山家 田部井淳子さん
  • 音楽家 タケカワユキヒデさん

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