金融教育公開授業
平成21年度金融教育公開授業(全国リレー講座)
長崎県金融広報委員会
向陽高等学校(橘香館)
金融広報中央委員会
長崎の実施報告
「金融教育公開授業 in 大村(向陽高等学校(橘香館)」(10月28日開催)
向陽高等学校(橘香館)は、大正13年に創立された歴史と伝統ある向陽高等学校の普通科・特進コースとして平成4年に設置されました。「創造 明朗・積極 自主・自立」を教育方針に、これからの社会を担う優秀な人材を育成するために、1人1人にしっかり向き合う教育を行っています。
今年度から、長崎県金融広報委員会より、県内私学としては初となる金融教育研究校の委嘱を受け、金融教育活動に熱心に取り組んでいます。
10月28日(水)には高校1年生25名を対象に公開授業を行いました。その後、生活経済ジャーナリストのあんびるえつこ氏による講演があり、全校生徒が参加しました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
「株式投資の体験から気付く社会のつながり」と題して、これまで取り組んできた 株式投資模擬体験学習の総まとめとして、パワーポイントを使った授業が行われました。
これまでの株式投資模擬体験学習は、1年生を6グループに分け、それぞれが投資先を選び、その株価がどのように変動したのか、また、その背景は何かについて各グループで考えをまとめるという内容です。
当日の公開授業では、グループ別投資結果発表(順位発表)、投資期間内の株価変動およびその背景分析、株価が生活に及ぼす影響について詳しく掘り下げた発表が行われました。
新型インフルエンザが企業の株価に与える影響や、株価と金利の関係などをもとに、経済的な事象を多面的に捉えることが大切だということを学習しました。
2.講演会
公開授業の後、生活経済ジャーナリストのあんびるえつこ氏をお迎えして、「生きていくためのお金の話」と題する講演が行われました。
講演は、各学年から生徒をパネラーとして選び、ゲームやクイズを交えながら、日頃あまり意識していない「お金」の使い方、知識についてわかりやすく説明されました。
はじめの「渋谷でデート」では、デート中に要した様々な費用が合計でいくらになったかをパネラーに答えてもらったところ、2,000円未満から5,000円程度までとパネラーによって大きな開きがありました。正解(5,000円弱)が発表されると、会場からは驚きの声があがり、「意識しないうちに多額の出費になってしまう」という電子マネー社会の怖さを例示されました。
「キャンディーゲーム」では、8個のアメが入った袋から、8名のパネラーに順に好きなだけアメを取ってもらいました。すると、全員にアメが行き渡らない結果となり、計画的にお金を使うことの大切さを説明されました。
さらに、年金保険料やクレジットカードについてのクイズや、大学の学生カードについての説明では、卒業後、進学のため一人暮らしを始める生徒が多い当校にとって、これからの実生活に役に立つ話として、生徒たちは熱心に耳を傾けていました。
結びに、全体のまとめとして「知らないと困るお金の『し』『か』『け』」(*)について説明したうえで、「わからないことは遠慮せずきちんと質問することが大切」だと締めくくられました。
*「し」:社会保険料(年金・健康保険等)は払おう!
「か」:簡単に借りないよう気をつけよう!
「け」:計画的にお金を使おう!貯めよう!
3.プログラム
- 13:10~13:55
- 公開授業「株式投資の体験から気付く社会のつながり」
講師:向陽高等学校(橘香館)教諭 山口公三 - 14:30~14:35
- 開会挨拶 向陽高等学校(橘香館)館長 飯田誠
- 14:35~15:45
- 講演「生きていくためのお金の話」
講師:あんびるえつこ氏 - 15:45~15:55
- 生徒代表挨拶
閉会挨拶 長崎県金融広報委員会 遠藤利光