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金融教育公開授業

平成21年度金融教育公開授業(全国リレー講座)

群馬県金融広報委員会
群馬県立館林商工高等学校
金融広報中央委員会

群馬/邑楽郡の実施報告

「金融教育公開授業 in 群馬(館林商工高等学校)」(12月16日開催)

群馬県立館林商工高等学校は、商業系と工業系を併設した群馬県内唯一の高等学校です。昭和60年の設立から今年で25周年を迎える比較的若い学校で、生徒たちは学習や学校行事および部活動に真剣に取り組んでいます。

そうした活動の一環として、平成20年度から、金融教育研究校として金銭金融知識の習得に学校全体で取り組んできました。

今回の金融教育公開授業では、1)1~3年生の3クラスによる公開授業、2)生徒による研究発表、3)いちのせかつみ氏による講演会が行われ、県内の教育関係者のほか、地元明和町議会議員が参観し、また地元新聞社等マスコミによる取材も行われました。

▼ 参加者内訳:

生徒598名、開催校教員65名、教育関係者20名、地域の方々5名、マスコミ2名、合計690名

1.公開授業

3つの学級で同時進行により公開授業が行われました。

(1) 「経済とお金~消費生活からみる経済のしくみ」(1年生・ビジネス基礎)

「経済とお金」をテーマに、企業における社員の概念を理解させることを目標とする授業が行われました。なぜ現代の若者の中にフリーターになる道を選ぶ人がいるのかについて、まずフリーターの定義を把握し、その理由について考えるとともに、フリーターと一般通念上有利とされる正社員との就業形態および給与の違いを、実際の求人票をもとに計算してみます。また、自分で稼いだ給与を使うことで経済に及ぼす影響に関して、経済のしくみについての学習をもとに考察してみました。

(2) 「くらしと経済」(2年生・現代社会)

「館林商工オリジナル商品のプレゼンテーション」をテーマに、プレゼンテーションの準備・発表を通して、商品の情報が企業からどのように発信されているのかを理解することを目標とする授業が行われました。グループごとに企画したオリジナル商品を一般の人に買ってもらうためにどのようにPRするかを発表し合いました。他のチームのプレゼンテーションについても伝わってきたメッセージを評価し合いました。

(3) 「マネーマネジメント~自立への一歩」(3年生・LHR)

「一人暮らしシミュレーション」をテーマに、一人暮らしのスタートに必要な費用について考えさせることを目標に授業が行われました。賃貸物件に関する情報を具体的な広告などで収集し、生活用品を準備するシミュレーションをしてゆく中で、お金の使い方について考えさせる授業です。理想的な一人暮らしの環境を整えるために必要な金額を生徒それぞれが算出した上で大卒、高卒の平均的な初任給を提示すると現実の厳しい状況がみえてきます。こだわりをもつ部分・妥協する部分を考え直すことでお金の使い方について考えることができたようです。

公開授業「マネーマネジメント~自立への一歩」の模様

2.研究発表

同校では、すでに開発されているオリジナル商品を利用した販売実習や、インターンシップの実施、模擬会社の運営などを通し、実際に働くことやお金を稼ぐことを経験するとともに、勤労観や金銭観について学んでいます。また、これらを通じて、研究テーマである「体験的活動による確かな勤労観・職業観の育成」に沿った活動も幅広く行われています。

今回、3年生の代表生徒から、数年前から手掛けてきた同校オリジナル商品(シクラメン・ボウ、商工飴)の開発・販売や、それに伴う資金や在庫管理における問題の発生・問題解決の過程で経験した交渉の難しさなどについて、パワーポイントを活用して発表が行われました。

このような経験から生徒たちは起業・就業の難しさを感じるとともに、出会った困難を自分たちの創意工夫により乗り越えられた時の喜びについても経験することが出来たようです。

3.講演会

いちのせかつみ氏を迎え、「人生の主役はキミだ!夢を形に!」と題する講演が行われました。

冒頭、いちのせ氏から生徒に対し、1)将来の夢は何か、2)就職先を考える上で大切だと思う条件について選択肢の中からどれを選ぶか、という質問がありました。2)の質問では、示された選択肢の中から「給与が高い」ことについて取り上げ、「皆さんはお金が好きですか?」と質問されました。これに対し何名かの生徒が挙手しました(関西では殆どの生徒が挙手するとのことです)。

続いて、血液型占いでの血液型別お金の使い方の傾向に話が及びました。生徒もそれぞれ心当たりがあるようで感心した様子で聞いていましたが、その後、「世界中で成功したといわれている人の血液型に法則性はない」ということが示され、「占いを信じるのもよいけれど、他人の意見ばかりに左右されず、一人ひとりが自分の考え方に自信を持つ必要がある」との話に、生徒達も納得した様子でした。

また、正規雇用者とフリーターの生涯賃金には大きな差があることが示され、「職に対する考え方は人それぞれだが、長期的な視点で考えることも必要である」との話がありました。この点では、話の引き合いとして、プロ野球選手の契約金、タレントのCM収入、吉本興業の芸人さんの収入など、日頃から、著名人からライフプランの相談を受けることの多いいちのせ氏ならではの興味深い話が織り交ぜられ、生徒達にとっても実感がわく話として聞くことができたようです。

最後に、お伽話の「桃太郎」が取り上げられました。この物語が長年語り継がれてきたのは、単なるお伽話ではなく、現代の若者にも通じる教訓に満ちている話であるためだ、との話でした。すなわち、「お金・時間等(キビ団子)をコミュニケーション能力(犬)と知識(猿)と行動力(雉)に投資する(与える)ことで、自身のキャリアアップに役立てる。それにより、人生の荒波を乗り越え、遭遇する不安や苦労(鬼)に打ち勝つことが可能となり、最後には幸福(宝物)を手に入れる」という話であるということです。そして、「主役(桃太郎)は皆さん一人ひとりであるので、人生の主役として、その生き方を模索してほしい」との話がありました。

さらに、その手段として、1)10年後の自分の理想をイメージする、2)そのためには高校を卒業したらどのような進路を選んだらよいのか考える、3)その進路を実現するためには今何をやるべきかを考える、といった具合に、イメージする未来から逆算して考えることにより自分のキャリアパスのビジョンを具体化する方法を教えて下さいました。生徒達は、上記1)~3)を実際に手許の用紙に書き込むことで、イメージを膨らませることが出来たようです。

講演「人生の主役はキミだ!夢を形に!」の模様

4.プログラム

12:30~13:20
公開授業
(1)「経済とお金~消費生活からみる経済のしくみ」(1年生・ビジネス基礎)
授業者:館林商工高等学校教諭 高橋邦明
(2)「くらしと経済」(2年生・現代社会)
授業者:館林商工高等学校教諭 岩野隆
(3)「マネーマネジメント~自立への一歩」(3年生・LHR)
授業者:館林商工高等学校教諭 中林正枝
13:40~13:45
開会挨拶 金融広報中央委員会 会長 小林信介
13:45~14:00
生徒研究発表「シクラメン・ボウの奇跡~広がり続ける館商工の挑戦」
14:00~15:00
講演「人生の主役はキミだ!夢を形に!」
講師:いちのせかつみ氏
15:00~15:05
生徒代表お礼の言葉 館林商工高等学校生徒会長
15:05~15:10
閉会挨拶 館林商工高等学校校長 中野勇治

著名人・有識者が語る

  • 脳科学者 中野信子さん
  • 作家 上橋菜穂子
  • 落語家 林家たい平さん
  • 劇作家・演出家・女優 渡辺 えりさん
  • 青山学院大学陸上競技部監督 原 晋さん
  • 東京女子医科大学・先端生命医科学研究所教授 清水 達也さん
  • 元スピードスケート選手/長野五輪銅メダリスト 岡崎 朋美さん
  • 工学博士 石黒 浩さん
  • 日本体育大学教授 山本 博さん
  • 編集者・評論家 山田 五郎さん
  • 作家 荒俣宏さん
  • 医学博士 日野原重明さん
  • 山形弁研究家、タレント ダニエル・カールさん
  • 公認会計士 山田真哉さん
  • タレント パトリック・ハーランさん
  • 精神科医、立教大学教授 香山 リカさん
  • 野球解説者 中畑 清さん
  • 順天堂大学准教授 鈴木大地さん
  • 昭和女子大学理事長・学長 坂東眞理子さん
  • プロスキーヤー、クラーク記念国際高等学校校長 三浦雄一郎さん
  • 明治大学文学部教授 齋藤孝さん
  • マラソンランナー 谷川真理さん
  • 数学者 秋山仁さん
  • TVキャスター 草野仁さん
  • サッカー選手 澤穂希さん
  • ピアニスト 梯剛之さん
  • 女優 竹下景子さん
  • 食育研究家 服部幸應さん
  • おもちゃコレクター 北原照久さん
  • 宇宙飛行士 山崎直子さん
  • 早稲田大学名誉教授(工学博士) 東日本国際大学副学長 エジプト考古学者 吉村作治さん
  • 工学博士 淑徳大学教授 北野大さん
  • 登山家 田部井淳子さん
  • 音楽家 タケカワユキヒデさん

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