金融教育公開授業
平成21年度金融教育公開授業(全国リレー講座)
富山県金融広報委員会
富山県立富山商業高等学校
金融広報中央委員会
富山/富山市の実施報告
「金融教育公開授業 in 富山(富山商業高等学校)」(12月15日開催)
富山県立富山商業高等学校は、「自主協調 明朗誠実 進取敢闘」の校訓を指針とし、高等普通教育・商業教育により、生涯にわたって愛と正義の理想を追求し、人格の育成に努めることを目標にしています。平成14年から、全校生徒が株主となる模擬株式会社「TOMI SHOP」を発足させ、地元企業等からの指導・協力を得ながら、会社設立から企画、商品開発、仕入、販売、経理などの業務について、実践的に学習をしています。その成果が認められ、「平成20年度金融知識普及功績者表彰(団体の部)」を受賞しました。
12月15日(火)に公開授業と講演会が開催されました。当日は、同校情報処理科1年5組で公開授業を行った後、富山県市町村会館において1年生全員および保護者などが参加して、弁護士の住田裕子氏による講演会が行われました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
1年5組の生徒がビジネス基礎(商業)の時間に「小切手を作ってみよう!」をテーマに行いました。通貨として貴金属や紙幣だけを利用していては、増大する経済需要に対応出来なくなり、もっと合理的に資金を流通させる手段として、小切手・手形さらには全国銀行データ通信システムやモバイルバンクに至る信用制度が必要になった理由を学習しました。
小切手の書き方では、手書きの漢数字の書き方とその理由の説明を聞き、売買取引の中で使われる小切手の書き方を学び、実際に自分で小切手を書いてみました。その後、小切手法の必要記載事項や禁止記載事項についても学び、理解を深めました。
2.講演会
公開授業終了後、富山県市町村会館ホールに移動し、弁護士の住田裕子氏から「だまされないで!~金融トラブルから身を守るために」と題する講演が行われました。契約の意義や契約者の責任、意思決定の重要性などについて具体的な事例を挙げて説明され、消費者契約法についても詳しくお話しいただきました。結びに、「若者の特権である『知らないことを素直に質問すること』を大切にして欲しい」と述べられました。
生徒たちからは「あいまいな返事をせずにしっかりと意思を示すことの大切さを知った。これから将来のためにとても役に立つ講演を聞けて良かった」といった感想が多数寄せられました。
3.プログラム
- 9:55~10:45
- 公開授業「ビジネス基礎-小切手を作ってみよう!」(情報処理科1年生)
講師:富山県立富山商業高等学校教諭 野田満 - 11:00~11:05
- 開会挨拶 富山県金融広報委員会副会長 水上誠一
- 11:05~12:25
- 講演「だまされないで!~金融トラブルから身を守るために」
講師:住田裕子氏 - 12:25~12:30
- お礼の言葉 富山県立富山商業高等学校 生徒代表