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金融教育公開授業

2016年度 金融教育公開授業

和歌山県金融広報委員会
紀の川市教育委員会
紀の川市立竜門小学校
金融広報中央委員会

和歌山の実施報告

「金融教育公開授業 in 和歌山(竜門小学校)」(12月2日開催)

竜門小学校は、地域の方に温かく見守られ、児童がのびのびと活躍する「地域の風が吹きわたる学校」です。平成27年度に校舎が全面移転し、充実した環境のもと、「自ら学ぶ子、みんなで学ぶ子」の育成を進めています。

平成27・28年度の金銭教育研究校として金銭教育に取り組み、12月2日に金融教育公開授業を開催し、5年生と6年生を対象とした公開授業、担当教諭による研究発表、いちのせかつみ氏による講演会を行いました。

▼ 参加者内訳:

児童24名、開催校教職員15名、開催校保護者16名、教育委員会5名、他校教員43名、行政職員2名、合計105名

1.公開授業

(1)「考えよう!『お金』」

これまでの学習でユニセフの活動について調べ、ペットボトルでリサイクル工作を作り、その売上げを募金する計画を立ててきました。事前に家族等を対象に同じ工作の「価格調査」を2回行い、1回目は「いくらで買ってもらえるか」、2回目は「売上げをユニセフに募金するとしたらいくらで買ってもらえるか」「ユニセフの活動を説明すると値段は変わるか」を調べました。公開授業では、「リサイクル工作の値だんを決めよう」とのテーマの下、聞き取り調査を踏まえて考えた値段について各グループで発表したり、質問したりしました。

その後、リサイクル工作を無人販売するときにポスターにどんな言葉を書けばよいかについて、考えながら選びました。

売る側と買う側の両方の立場で考えることで、働く人の工夫や努力に気付きました。また「ユニセフ募金」の活動を通じて、お金の価値だけでは計ることのできない「人を助けたいという気持ち」を学び、情報と価格の関係についても気づきました。

5年生の授業「考えよう!『お金』」の模様

(2)「中学進学 いくらかかるの?」

自転車、スマートフォンなど身の回りのものを例にして、「必ずいるもの(ニーズ)」と「あるといいもの(ウォンツ)」について、意見を出し合いました。その際、そう考えた理由や根拠についてもグループ内で検討し考えを深めた結果、ニーズかウォンツかについては、その人の置かれた立場や年齢などによって変わってくる可能性があることがわかりました。

次に、ものには「買うときにかかるお金(初期費用)」だけでなく、「買ってからかかるお金(維持費用)」もあること、自分の使い方次第で購入後の費用が変わったり予定外の費用が必要になったりすることについて学びました。

最後に、よりよいものの買い方・使い方をするために、自分はこれからどのような買い方・使い方をするか、「『お金』宣誓書」にまとめました。

6年生の授業「中学進学 いくらかかるの?」の模様

2.研究発表

竜門小学校研究主任の森本先生より、金銭教育研究校の委嘱を受けて取り組んできた各学年における様々な活動について紹介がありました。

地域や家庭が学校教育に協力的であることを背景として、「健全な金銭感覚の育成」「ものや資源を大切にする心の育成」「健全な勤労観と感謝の気持ちの育成」を目指して、各教科・領域で金銭教育の視点を意識してきたこと、修学旅行や宿泊学習など体験学習の機会を捉えて取り組みを行ってきたことが報告されました。

研究発表の模様

教育支援事務所の仲谷指導主事より、2年間の研究実践に対し、「子ども達にとってとても大切な金融・金銭教育を、色々な教科と関連づけ、生活に近い形、身近な自分事として学べるよう実践に取り組んでいただきました。ものやお金を大切にすること、お金を得ることの大変さを学び、本当に必要なものかということを見極める力が培われてきていることが窺えます」との講評がありました。

3.講演会

公開授業と研究発表の後、いちのせかつみ氏から、「未来を託すこどものために~今、金銭教育が必要なワケ~」と題する講演が行われました。

いちのせ氏は、まず、子ども達を取り巻く環境として、電子マネーなどの発達により現金が見えにくく、お金やものの価値について考える機会が少なくなっている現状を説明されました。

そして、だからこそ幸せになるための道具である「お金」について、子どものうちから教えることが大切であり、「しつけ」や「知恵の習得」である金銭教育は家庭や学校、地域も巻き込みながら取り組んでいかなければならない、と話されました。

講演後、参加者からは、「子どもに正しい金銭感覚を身につけさせられるよう、親もしっかり考えなければ」「面白くためになるお話で、あっという間に時間が経ちました」といった感想が寄せられました。

講演「未来を託す子どものために~今、金銭教育が必要なワケ~」の模様

4.プログラム

13:30~14:15
公開授業
(1)「考えよう!『お金』」(5年生 総合的な学習の時間)
(2)「中学進学 いくらかかるの?」(6年生 総合的な学習の時間)
14:30~14:35
開会挨拶
和歌山県金融広報委員会事務局次長 中村裕詞
紀の川市教育委員会教育長 貴志康弘
14:35~14:55
研究発表
「自ら学ぶ子、みんなで学ぶ子の育成を目指して~人・ものとの関わりの中で育てる健全な金銭感覚~」
発表者:紀の川市立竜門小学校研究主任 森本一臣
14:55~15:00
指導講評
紀北教育支援事務所指導主事 仲谷俊哉
15:00~16:30
講演「未来を託す子どものために~今、金銭教育が必要なワケ~」
講師:いちのせかつみ氏
16:30~16:40
閉会挨拶
紀の川市立竜門小学校校長 藤井孝宣

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