10代のためのマネー入門
―お金と消費生活の知識―
Step1.ニーズとウォンツ
(必要なもの、欲しいもの)
5.君は消費者としての自覚を持っているかい?
剛: ふだん、消費者としてどうのこうのなんて、いちいち考えたりしてないなぁ。
奈々: 私もそう。でも、たまに、「お客様は神様なんて言うけど、ほんと?」なんて思って、消費者としてしっかりする必要を感じる時があるわ。
消費者の権利と保護
1962年当時のアメリカ大統領ケネディは連邦議会に送った「消費者保護に関する特別教書」で、消費者の守られるべき権利として、4つの権利(安全を求める権利・知らされる権利・選ぶ権利・意見が反映される権利)をあげました。その後、フォード大統領が第5の権利として「消費者教育を受ける権利」を位置づけました。
消費者の責務(「消費者行動憲章」)
消費者運動団体の世界的組織である国際消費者機構(CI)は、社会に対して消費者が一定の役割を果たすために必要な、次の5つの能力をあげています。
(1)批判的意識(Critical awareness)
(2)行動力(Action)
(3)社会的関心(Social concern)
(4)環境への配慮(Environmental awareness)
(5)共働(Working together)