10代のためのマネー入門
―お金と消費生活の知識―
Step3.カード
Q2.中学生・高校生とクレジット
Q2.の正解は、(2)持つことができない。
解説
クレジットカードは、だれでも持てるわけではありません。
日本では、「つけ」を利用する人より、「現金で払う」人の方が信用されるといわれていますが、アメリカでは現金払いよりクレジットカードを利用している人の方が信用されているようです。これは、クレジットカードを持っていることが個人の「信用」(クレジット)をあらわす、というように考えられているからです。
カード会社は、クレジットカードの発行を申し込んだ人の信用を調査します。使ったお金を返す能力があるか、過去に支払いが遅れたことがないか、申込書に書かれた内容にウソがないかなどを調べて、信用があると判断した人にカードを発行します。
したがって、中学生・高校生の場合は収入もなく、まだ社会人とはみなされませんので、カードは発行されません。また、カードを持っている人の家族には、収入がない人にも「家族カード」が発行されていますが、原則として中学生や高校生はその対象になりません。
信用調査
クレジットカード会社がカードの発行を申し込んだ人の信用を調査するときは、個人信用情報機関が、カード会社などから集めた次のような情報を利用します。
(1)本人を確かめる情報…氏名、生年月日、住所、電話番号、勤務先
(2)契約の内容…契約年月日、カード名、契約額
(3)支払いの記録…支払い年月日、支払い金額、支払いの遅れ
(4)公的な情報…破産の有無など