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高校生小論文コンクール

「金融と経済の明日」第2回高校生小論文コンクール(平成16年)

キミのホンネで日本経済を変えてみないか?

「介護、年金について」

秀作

山口県 長門高等学校 3年 中村 弓美

今の日本は急速な高齢化が進んでいます。それにともなって深刻になっているのが介護にまつわる問題でこの問題は国民の大きな不安要因となっています。高齢化が進む一方で少子化や核家族化も進んでいる現在の家庭では、家族の力だけで介護を行うことはとても困難なことなのです。

しかし、老後にできるだけ自分の能力を生かし、快適で充実した生活を送りたい。送らせてあげたいと誰もが思っています。そういう人々の願いに応えるために作られたのが介護保険制度です。

介護保険制度は平成12年4月から実施されました。被保険者から集めた保険料を財源にして必要な人に必要な介護サービスを提供するという制度です。介護保険で提供するサービス内容は大きく二つに分けることができます。

一つは在宅サービスです。在宅サービスとは、訪問介護や訪問リハビリテーション、居宅療養管理指導など家にいながらにしてホームヘルパーによる介護や専門員によるリハビリの指導、医師や歯科医師による診療などを受けることができるサービスです。

在宅サービスの中には身体面に関するサービスだけでなく、福祉用具の貸与・購入費の支給、住宅改修費の支給など介護を行ううえで必要な車いすや家庭でより安心して安全に暮せるように手すりや段差の解消などにかかる費用も支給してくれるサービスもあります。

二つ目は施設サービスです。施設サービスとは、介護老人福祉施設や介護療養型医療施設など、一人一人の体の状態や必要としているサービスなどに応じた施設に入ることができるサービスです。

これらのサービスの財源は先程も言いましたが被保険者から集める保険料なのです。この介護保険の保険料は65歳以上の高齢者からだけでなく40歳以上 65歳未満の医療保険加入者からも徴収されています。65歳以上の方の中には、シルバー人材センターなどの雇用支援によって能力や希望に応じた仕事をしながら生計を立てている人や、家で農業などをしながら暮らしている人もいます。

しかし、働いたりできない状態の人達もたくさんいるのです。そういう人々のほとんどは公的年金などを受けながら生活をしているのです。

この公的年金も今、新聞やテレビなどで色々と特集が組まれたり、取り上げられたりしています。私たち国民はテレビや新聞で見る情報だけしか入ってこないので、不安感や不信感はつのる一方です。

集められた保険料の使い道も不透明な所があったり、政府の出した政策に矛盾な点がいくつかあったり、国民の気持ちの中にはどの情報を信じたらいいのか。きちんと保険料を払ってもその保険料はいったいどのように使われているのだろうとか、色々な気持ちでいっぱいだと思います。

私はまだ保険料を払う年齢には達していませんが将来のことはとても不安です。少子化が進んでいけば今のままの制度では、支えていく人より支えられる人が増えていき支えていく人の負担は増えていく一方です。当然保険料も少しずつ上がっていくので払いたくても払えないという人も出てくると思うのです。

それにどんなに払っても自分の老後は安心できるわけではないと思う人もいると思います。まずそういう国民の思いを変えていかなければならないと思います。

老後にはどういう保障があるのか。払った保険料の使い道などを国民にはっきりと伝えるべきだと思います。私は毎年保険料をどのようなことに何のために使用したのかを明確に示した表などを国民に配布すればいいと思います。

その結果を見た国民にアンケートなどを書いてもらえば色々な意見が出てくると思います。その意見を取り入れながら毎年変わっていくところを国民が感じ取れれば国民が今の制度に持つ意見も変わっていくだろうし、自分の意見が反映されると思えば年金の問題だけでなく政治に興味を持ち、積極的に参加するようになると思うのです。

間違えたことを隠そうとしたり先延ばししたりするのではなくそれを全面に出して色々な意見を聞きながら修正していけばいいと思います。優しい意見ばかりを聞いていれば楽だけど厳しい意見を受け入れてこそ良い方向に向かっていくと思います。

今の日本の政治は主権は国民にあると言いながらも国民が政治に参加しているのは選挙の時だけのような気がします。そういう社会が変わっていってほしいし、変わっていかなければならないと私は思います。

介護の問題も年金の問題も人事ではありません。いつどのような形で自分に関わってくるのかわからないのです。もしそうなった時何も知らない、どうしていいのかわからないでは困るのは自分自身なのです。

日頃から年金などに関わらず、今の日本はどのように進んでいっているのか。自分はそのことについてどう思っているのかを考えながら過ごしていってほしいと思います。

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