金融教育フェスタ
親子のためのおかね学習フェスタ2013
子どものためのおかねのおはなし会
講師 : 衛藤 千江美 氏(金融広報アドバイザー)
やりくり上手になろう!
欲しいものがあってもお金が足りなくて買えない時にどうしますか? 世界の子どもの考え方をお話ししますと、1番目はあきらめるそうです。2番目は貯金をしてお金が貯まった時に買う。3番目は他に同じようなものがないか、代わりになるものをさがして工夫するそうです。みなさんも工夫をすることを覚えておいてほしいと思います。
ここで欲しがり度タイプごとに怪獣にたとえてアドバイスをします。「買って、買って」と泣けば何でも手に入ると思っている「ギャーギャー怪獣」の人は、本当に欲しいものとそうでないものを見分ける力をつけましょう。持っているお金はすぐに使わないといけないと思っている「パッパ怪獣」の人は、買う前によく考える癖をつけてください。何にお金を使ったのか思い出せない「コザコザ怪獣」の人は、計画的に欲しいものを手に入れることをおすすめします。欲しいものは計画的に手に入れる「キッチリ怪獣」の人は、やりくり上手の上級者と言えます。お金を使わないことがいいことだと思っている「タメタメ怪獣」の人は、目的を持ってお金を貯めるようにしてください。
これからは、自分でおこづかい帳をつけましょう。慣れるまでは大変ですが、つけることによって自分が何にいくら使ったかが、後から見ても分かります。中には、よく考えずに買ってしまったものがあるかもしれません。おこづかい帳のおかげで、そうしたムダがなくなり、自分が本当に欲しいもの、必要なものを計画的に買うことができるようになります。こうした積み重ねは、みなさんをお金と上手につきあえる大人に成長させてくれます。そして、おこづかい帳をつけるようになったら、上手にお金が使えているかどうか、時々おうちの人と話をしてください。自分のおこづかいは大事です。みなさんどうぞ、「やりくり上手」になってください。
プロフィール
損害保険会社退職後、ファイナンシャル・プランナー(CFP®)の資格を取得。
2003年より大分県金融広報委員会の金融広報アドバイザーとして、主に学校段階での金融・金銭教育に力を入れているほか、子どもからお年寄りまで『楽しく学ぶ』をモットーに講演を行っている。