金融教育公開授業
平成20年度金融教育公開授業(全国リレー講座)
東京都金融広報委員会
東京都立六郷工科高等学校
金融広報中央委員会
東京/大田区(東六郷)の実施報告
「金融教育公開授業 in 東京(六郷工科高等学校)」(8月14日開催)
東京都立六郷工科高等学校は、平成16年4月1日に設立された単位制高校です。全日制や昼間定時制デュアルシステム科、夜間定時制などの課程が設置されています。また、単位制高校の特色を活かし、体験的学習を重視し、生徒の学習希望や進路選択に応じた取り組みを行っています。
金融教育公開授業は、夏期休暇中に実施している夏期集中講座「商品開発」における一部の授業を活用して、開催しました。
当日の参加者は、生徒3名、開催校教員1名、他校教員1名、そして地域の方が2名でしたが、少人数ならではの内容の濃い授業が実施されました 。
1.公開授業
「会社の戦略立案プロセス ―ケース教材をもとに企業戦略を立案する過程で、経済や金融の知識を学ぶ」と題して、ケーキ屋を起業するケースを想定して、店舗周辺の市場分析の視点、競合他社と競合しないターゲットの選択や商品のセールスポイントなど市場におけるポジショニングの取り方について、まず、講師から説明がありました。
また、企業活動と一体となったお金の流れを、ワークシートを利用してシミュレーションしてみました。さらに、ケーキ屋のケースを利用して、財務諸表のうち基本となる損益計算書と貸借対照表の作り方を学習し、1期から3期にわたって実際に計算してみたほか、売上と固定費、変動費の区分や販売コストの説明をもとに、損益分岐点を計算しました。
日頃、生徒たちは工業系の勉強を中心に学んでいるため、こうした市場分析の考え方やお金の流れを把握することなどを初めて経験しました。ワークシートに記入する過程で会計の数字に戸惑う生徒も見られましたが、「自分で戦略を組み立てて、結果が見えてくる作業が楽しかった、機会があれば、こういった授業を受けて将来の役に立たせたい」といった感想が聞かれました。
(公開授業の模様)
(公開授業の模様)
2.プログラム
- 13:40~13:50
- 開会挨拶 金融広報中央委員会 事務局次長 渋谷康一郎
- 13:50~15:45
- 公開授業「会社の戦略立案プロセス ―ケース教材をもとに企業戦略を立案する過程で、経済や金融の知識を学ぶ」
講師:田中宏和氏 - 15:45~15:50
- 閉会挨拶 東京都立六郷工科高等学校 副校長 中村辰夫