金融教育公開授業
平成21年度金融教育公開授業(全国リレー講座)
茨城県金融広報委員会
茨城県立日立商業高等学校
金融広報中央委員会
茨城の実施報告
「金融教育公開授業 in 茨城(日立商業高等学校)」(10月16日開催)
茨城県立日立商業高等学校は、昭和38年に地元の熱い期待のもと商業専門高校として開校し、現在、学科は商業科と情報処理科があります。インターンシップ(就業体験)を重視し、簿記・情報処理・英語など各種資格の取得によるビジネスの即戦力の育成、基本的な生活習慣やコミュニケーション能力、職業観や勤労観を身に付けた人材の育成に努めています。
10月16日(金)に公開授業と講演会が開催されました。当日は、商業科3年生3クラスと情報処理科1年生1クラスで公開授業を行った後、弁護士の住田裕子氏による講演会が行われ、全校生徒が参加しました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
(1) 「市場の仕組みについて」(3年生)
経済活動の仕組みについて理解させることを目的とする指導計画の中で、公開授業では、需要と供給の相互関係により市場価格が決まっていく過程や大企業等による市場価格とは異にした価格設定があること、市場価格の変動がもたらす経済への影響等についての授業が展開されました。
(2) 「計画的にお金を使おう」(3年生)
卒業後の自立(ひとり暮らし)をイメージさせ、生活費の支出項目の中で欠かせないものは何か、1ヶ月どれ位のお金がかかるか、を高卒求人票の初任給を参考にしながら予算を立てて考えさせることで、収入内で支出を賄う大変さやお金を計画的に使う大切さについて、生徒に気付きを促す授業となりました。
(公開授業の模様)
(3) 「クレジットについて考えよう」(3年生)
クレジットカードの基礎知識を理解させるため、簡単なアニメーションを使用し、生徒にセリフを読ませたり、概要についてのプリントを穴埋めさせたりしながら授業が進められました。また、クレジットカードのメリット・デメリットを整理させ、カード犯罪が多発している実状や気を付けなければならないカードの使用法等について学びました。
(4) 「お金の価値を考えよう」(1年生)
経済や生活の移り変わりを通して、現在までの通貨の歴史を確認・理解させるとともに、お金の役割と価値について考えさせ、売買契約や代金決済はどのようになされるか、などを理解させる授業が展開されました。
2.講演会
公開授業の後、「気をつけよう!金融トラブルは避けられる」をテーマに住田裕子弁護士による講演会が行われました。契約上の各種トラブル事例や債務不履行などについて、消費者保護の法律も交えて説明され、参加者は熱心に耳を傾けていました。結びに、21世紀を担う生徒達へ住田氏から、生活を豊かにするためには「自分自身への投資、コミュニケーション能力、若者の特権である『何でも質問すること』が大切である」とのメッセージが送られました。
参加者からは「実際に身近で発生しているトラブル事例と防止策などの話を楽しく聞くことができ、大変参考になった」との感想が多く寄せられ、金融トラブルについての関心の高さが伺えました。
(講演会の模様)
3.プログラム
- 13:00~13:45
- 公開授業
(1)「市場の仕組みについて」(3年生・商業科)
(2)「計画的にお金を使おう」(3年生・商業科)
(3)「クレジットについて考えよう」(3年生・商業科)
(4)「お金の価値を考えよう」(1年生・情報処理科) - 14:00~14:10
- 開会挨拶
茨城県立日立商業高等学校 校長
茨城県金融広報委員会 事務局長 - 14:10~15:30
- 講演「気をつけよう!金融トラブルは避けられる」
講師:住田裕子氏 - 15:30~15:35
- 謝辞・閉会挨拶 茨城県立日立商業高等学校 校長