金融教育公開授業
2011年度 金融教育公開授業(全国リレー講座)
愛媛県金融広報委員会
松山市立新玉小学校
金融広報中央委員会
愛媛の実施報告
「金融教育公開授業 in 愛媛(新玉小学校)」(10月28日開催)
松山市立新玉小学校は、松山市内中心部に位置する歴史ある学校です。「自ら学び、心身ともにすこやかな新玉っ子の育成」を学校の教育目標に掲げ、「知恵を磨く」「心をはぐくむ」「健康を養う」を重点目標として特色ある教育活動を推進しています。
同校において、10月28日(金)に、愛媛県内では第6回目となる公開授業が開催されました。当日は、「土地の特色を生かした伝統産業の町 砥部町」について、4年生の社会科の公開授業を行いました。その後、生活経済ジャーナリストのいちのせかつみ氏による講演が開催され、同校の児童や学校関係者を中心に約290名が参加しました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
児童たちの住む松山市に隣接する「砥部町」を取り上げ、砥部町の地場産業である砥部焼を中心とした町づくり施策や、砥部町が今後も発展していくための工夫について話し合う「砥部飛べ(とべとべ)会議」が行われました。
児童たちが考えた町作りアイデアはとても豊富で、「砥部焼を用いた新商品(文房具、装飾品、日常生活品、公園の遊具等)の開発」や「砥部焼の新キャラクター考案」「陶工を養成する専門学校の設立」「体験イベントの開催や全国・海外へのPR」など斬新な提案がなされ、とても活発な会議となりました。ゲストティーチャー(窯元や町職員)も同席し、砥部焼の作り手や国内外にPRを行う立場の方からの生の声も聞くことができました。児童たちは、たくさんの人たちが協力しながら伝統産業を守り、地域社会を発展させていることを学びました。
2.講演会
公開授業の後、いちのせかつみ氏から、「しごとってナニ?おかねってナニ?」と題する講演が行われました。
冒頭、いちのせ氏が4~6年生の担任教諭に質問した「今、欲しいものはなんですか?」の答えに児童たちは興味津々です。続いて「小学生がなりたい職業ランキング」では将来の仕事についても考えました。そしていちのせ氏は、石器時代を例にとり、ひとつの集落では、「食料を調達する係・武器を作る係・小屋を作る係・調理する係」など、得意分野を踏まえて役割分担することで、皆が協力しながら生活していたことを説明されました。同時に、「働く」という文字の成り立ちについて、「“はた”を“楽”にすること」であり、「“人”が“力”を“重”ねあって一つのことを成しとげること」だと教えて下さいました。また、コンビニで売られている商品を題材に、自分にとって“欲しいモノと必要なモノ”が何か考えました。「お金はたくさん持っていることが幸せではない。そのお金をどう使うかが重要。お金はみんなが幸せになるための道具である」と締めくくられました。
終始いきいきとした表情で講演に参加した児童たちからは、「自分が幸せになるように上手にお金を使いたい」といった意欲的な声が聞かれました。
3.プログラム
- 13:30~14:15
- 公開授業「土地の特色を生かした伝統産業の町 砥部町」(4年生・社会科)
授業者:松山市立新玉小学校教諭 宇都宮由紀 - 14:40~14:45
- 開会挨拶 愛媛県金融広報委員会会長 白塚重典
- 14:45~15:45
- 講演「しごとってナニ?おかねってナニ?」
講師:いちのせかつみ氏 - 15:45~15:50
- 閉会挨拶 松山市立新玉小学校校長 深井泰