金融教育公開授業
2011年度 金融教育公開授業(全国リレー講座)
山形県金融広報委員会
山形県立南陽高等学校
金融広報中央委員会
山形の実施報告
「金融教育公開授業 in 山形(南陽高等学校)」(11月29日開催)
山形県立南陽高等学校は、平成3年に宮内高校と赤湯園芸高校が統合して設立された今年で創立20周年を迎える学校です。緑の木立の中の白亜の校舎に加え、専用の野球場、陸上競技場など様々な施設が設置されている恵まれた環境の中で、開校以来、「自修・自律・自助・和敬」を教育目標として掲げ、生徒一人一人の個性を伸ばす教育を行っています。とりわけスポーツが盛んで、本年10月に開催された「東北高等学校男子ソフトボール選抜大会」で優勝しています。
11月29日(火)に公開授業及び講演会が実施されました。当日は、午前中、商業科の「課題研究」の公開授業が3年6組で行われました。午後には、生活経済ジャーナリストのあんびるえつこ氏による講演があり、全校生徒約600名が参加しました。
▼ 参加者内訳:
生徒584名、開催校教員40名、県教育委員会1名、他校教員7名、地域の方々5名、合計637名
1.公開授業
商業科目「課題研究」における「調査研究」講座でこれまで学んできた「人生とお金の関わり」について、生徒3名が代表で取りまとめた研究成果「私たちの未来予想図」を発表しました。具体的には、1)全校生徒に対して人生設計に関するアンケートを実施し、2)アンケートの集計結果をもとに「南陽高校生が考える平均的な人生プラン」をモデル化、3)同モデルをもとに、就職から死亡までのライフイベントとそれに伴うキャッシュフロー表を作ることでシミュレーション、さらに、4)作成したキャッシュフロー表をもとに金銭のリスクなどについての考察を行い、これを取りまとめて発表したものです。
さらに、ここで使ったキャッシュフロー表について、クラス全員がパソコンを使って入力・操作方法を学び、「生徒それぞれが考える人生プラン」をモデル化し、そのライフイベントを入力することでキャッシュフロー表の作成に取組み、今後の人生における金銭のリスク分析を行いました。
2.講演会
公開授業の後、あんびるえつこ氏による「生きていくためのお金の話」と題する講演が行われました。まず、全員に対して、金銭感覚についての10問の○×アンケートを実施し、自己分析をしました。次に、あんびる氏は、クラス対抗で3年生の各クラス代表者に対して様々なクイズを出し、これに具体例を交えて、生活に必要なお金の金額や年金等の社会保険制度、借り入れを行う時の注意点や貯蓄の重要性など、生きていく上で必要なお金の知識について解説されました。
そのうえで、お金も天然資源などと同じように希少性を有しており、知識力を持つことによりこの希少性のあるお金を活かしていくことができることを説明されました。
生徒たちは、最初はやや消極的でしたが、最後のクイズでは率先して代表として参加する者が多数出たほか、講演後の質疑応答でも活発にあんびる氏に質問していました。
3.プログラム
- 11:05~12:00
- 公開授業「ライフプランニング」(3年生・課題研究)
授業者:山形県立南陽高等学校教諭 田代博信 - 13:00~13:10
- 開会挨拶
山形県立南陽高等学校校長 佐竹俊明
山形県金融広報委員会副会長 植林茂 - 13:10~14:40
- 講演「生きていくためのお金の話」
講師:あんびるえつこ氏 - 14:40~14:45
- 生徒代表 お礼のことば