金融教育公開授業
2015年度 金融教育公開授業
兵庫県金融広報委員会
神戸市立有野北中学校
金融広報中央委員会
兵庫の実施報告
「金融教育公開授業 in 兵庫(有野北中学校)」(10月9日開催)
神戸市立有野北中学校は、自然豊かな神戸の六甲山を望む地、有野の里に平成13年4月に誕生した学校です。「Next One~日々前進~」を学校教育努力目標に掲げ、職員と生徒が一丸となって取り組んでいます。平成26年度より兵庫県金融広報委員会から金融教育研究校の委嘱を受け、「おかねの作文」コンクールに取り組むなど、熱心に研究を進めてきました。
10月9日(金)に金融教育公開授業を開催し、各学年を対象とした公開授業と、いちのせかつみ氏による講演会を行いました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
(1)「中学1年生としてのネット社会」
身近なインターネットトラブルについて、グループワークで話し合いました。過去に経験したトラブルの事例を取り上げ、誤った対処事例について検討したうえで、最善の解決方法を導き出しました。その後、各班の代表が、話し合った内容の発表を行いました。中高生で多発しているLINEでのトラブルについて、実際の生活に即して考えました。最後に、万が一トラブルに巻き込まれた場合の相談窓口についても確認しました。
(2)「トライやる・ウィークに向けての生活設計」
トライやる・ウィークを目前に控え、「生活設計・マネープランゲーム」を通じて、20~30歳代の疑似人生体験に挑戦しました。班ごとで話し合い、職業を決めた後、生活するうえでは、どの時期にどのようなことにお金が必要となり、どのようなものに税金がかかるのかなど、知識を拡げながら未来の人生設計について考察しました。このゲームを通じて、お金を有効活用することの重要性を理解し、生涯を見通した家計管理や人生設計を意識することができました。
(3)「貿易ゲーム」
グループ対抗で貿易ゲームに取り組みました。初期条件として、グループ毎に経済格差を設け、与えられた環境からスタートしていかにして豊かな暮らしを獲得するかを競い合いました。現実に起こり得る天災や価格破壊、食糧危機などの場面を設け、これらが貿易に及ぼす影響を体験しました。それらの状況をいかにしてうまく切り抜けるか、知恵を絞って行動しました。このゲームは、「貿易」が世界の人々にどのような影響を及ぼすか、多面的・多角的に考えるきっかけとなりました。
2.講演会
公開授業の後、いちのせかつみ氏による「世界一おもろいお金の話!」と題する講演が行われました。
冒頭にテレビ等で活躍している芸能人のCM出演料を紹介するなど、生徒にとって興味深いお話をされた後、正社員とフリーターの生涯年収の違いを示され、定職に就くことの重要性について説明されました。
また、コンビニエンスストアの陳列方法には、人間の心理を読み解き、購買意欲をそそる上手く計算された秘策が潜んでいることを、わかりやすく解説されました。
最後には、スマートフォン依存に陥り、大切な人生を棒に振ることのないよう、適切な使用を心がけるべき、と注意喚起されました。
明るく楽しい雰囲気の中、生徒たちは重要な話に聞き入っていました。
3.プログラム
- 13:20~14:10
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公開授業
(1)「中学1年生としてのネット社会」(1年全クラス 総合的な学習の時間)
(2)「トライやる・ウィークに向けての生活設計」(2年3組 社会科)
(3)「貿易ゲーム」(3年3組 社会科) - 14:25~14:30
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開会挨拶
神戸市立有野北中学校校長 磯辺次雄 - 14:30~15:20
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講演「世界一おもろいお金の話!」
講師:いちのせかつみ氏 - 15:20~15:25
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閉会挨拶
兵庫県金融広報委員会事務局長 石川誠嗣