金融教育公開授業
2015年度 金融教育公開授業
佐賀県金融広報委員会
佐賀県立鳥栖商業高等学校
金融広報中央委員会
佐賀の実施報告
「金融教育公開授業 in 佐賀(鳥栖商業高等学校)」(11月6日開催)
佐賀県立鳥栖商業高等学校は、昭和46年に佐賀県立鳥栖高等学校の商業科が分離独立し、鳥栖市平田町に創立した専門高等学校です。今年度は創立45年目を迎え、「当たり前のことを当たり前にできる凛として立つ生徒」をスローガンとして、新たな歴史と伝統づくりに生徒と教職員が一丸となって邁進しています。
11月6日(金)に金融教育公開授業を全学年で実施し、見城美枝子氏による講演会を行いました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
(1)「消費者問題」
消費者の主権、消費者問題に対処するために制定されているさまざまな法律の内容や制度の中身について理解を深めました。日常取り交わしている契約について考え、クレジットカードの仕組みなどを具体的に学びました。
(2)「消費者と法」
将来社会人となって生活を送る際、賢い消費者であるために、健全な金銭感覚と判断力を身に付けることが重要です。授業では、ローンやクレジットの意味を正しく理解し、分類することを学びました。また、理解を深めるため学習用パソコンでローンやクレジットの返済シミュレーションを行いました。
(3)「ライフプランニング」
人生では各年代において、就職、結婚や子育て、転職、退職などさまざまな出来事があります。その際に生じるお金に関係することや問題に備え、貯蓄や投資、借金などについてマネープランゲームを通して疑似体験し、グループ発表をしました。
2.講演会
公開授業の後、見城美枝子氏から、「私たちのライフプランニング」と題する講演が行われました。まず初めに日本の食糧問題や価格競争に触れられ、我が国の経済環境について述べられました。
次に、「現代はキャッシュレスの時代であり、電子マネーやカードにより消費生活が成り立っている。現金を手にせずに電子カードやスマートフォンで決済が行われるので、お金が手元から減るという感覚が実感できずに、若者が安易に消費者金融を利用している」と問題提起されました。また、お金の貸借関係についても触れ、人間関係を壊していくことの怖さ、様々な事件について具体的にお話しになりました。
生徒はこの講演を聴き、「さまざまな新しい機能は便利だが、それらを利用することの怖さも学ぶべきだと思った」、「経済の仕組みをきちんと学ぶことが大切だと思った」といった感想を述べていました。
3.プログラム
- 12:55~13:45
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公開授業
(1)「消費者問題」(1年生 現代社会)
(2)「消費者と法」(2年生 経済活動と法)
(3)「ライフプランニング」(3年生 課題研究) - 14:00~14:10
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開会挨拶
佐賀県立鳥栖商業高等学校校長 山下昭憲 - 14:10~15:40
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講演「私たちのライフプランニング」
講師:見城美枝子氏 - 15:40~15:45
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閉会挨拶
日本銀行佐賀事務所長 天野徹