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知るぽると 東京都金融広報委員会

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東京都立農業高等学校「金融教育公開授業」実施報告(2023年12月14、18日開催)

主催:東京都立農業高等学校
東京都金融広報委員会

都立農業高等学校は、明治42年開校の伝統校です。府中市中心部などに広大な敷地を持ち、人とのつながりを大切にし、地域社会に貢献できる生徒、創造力を働かせ、意欲的に衣食住に係る提案のできる生徒、専門的な知識や技術を生かし、プロフェッショナルとして活躍できる生徒の育成を目指しています。

2023年12月14日(木)に対面による金融教育公開授業を開催し、続いて研究協議会を行いました。また、厚切りジェイソン氏を講師としてお招きし、12月18日(月)に全校生徒を対象として対面による講演会を行い、オンライン配信(ライブ)を行いました。

▼ 参加者内訳:
金融教育公開授業
生徒32名、外部参加者9名、農業高等学校校長・教員4名、東京都金融広報委員会3名、合計48名
講演会
生徒:512名、農業高等学校校長・教員29名、オンライン参加者14名、当委員会4名、合計559名

1.公開授業

高校2年生を対象として、「複利的思考」を身につけ、よりよい人生を生きようというテーマで、家庭科と合同で公民科の新科目「公民」の授業を行いました。

はじめに、既に学習していた、収入-貯蓄=支出と長期・積立・分散の考え方について復習しました。

次に、歴史上の逸話を用いて単利的思考と複利的思考がもたらす効果の違いについて考察を行い、複利的思考と長期的な視点を持つことが大切であることを理解しました。またクイズ形式で身の回りにある複利的な現象を選んでみる、あるいは、単利・複利計算を実際に行ってみることでさらに理解を深めました。

続いて、パソコン上で複利計算を容易に行えるオリジナルツールを用いて、様々な金利を入力しその結果を比較することで複利の効果の大きさを実感することができました。なお、教科横断的な教育活動の一環として、理科の教諭がこのツールを作成しました。

最後に、複利的思考の特徴を踏まえ、よりよい人生を生きるためにお金の使い方や時間の過ごし方について考察した内容をまとめ、各グループの代表より発表を行いました。


(写真1:公開授業「『公共』における家庭科とのコラボ授業」の模様)

2.研究協議会

公開授業に続いて、研究協議会を行いました。冒頭、授業者より、テーマ選定にあたり、難しい概念である「複利的思考」を身につけようとチャレンジしてみた、生徒の関心を引き出しつつ、教科横断的に金融リテラシーを広げ深めることができたが、このような思考は継続的に実践するなかで更に成熟させていく必要があると報告がありました。その後、参加者を交えて教育現場の課題をめぐり活発な意見交換が行われました。

3.講演会

12月18日に、厚切りジェイソン氏から「ジェイソン流お金の増やし方」と題する講演を頂きました。同氏は、夢の実現に向けてお金を貯めることの大切さ、複利の考え方についてホワイトボードを使って話されたほか、金融商品の選び方について具体的に分かりやすく話されました。

続いて、同校生徒3名と教員2名を交えてシンポジウムを開催し、生徒や教員からの質問に丁寧に答えられました。

参加者は同氏の具体的で分かりやすい講演に熱心に聞き入り、金融リテラシーを深めることができました。


(写真2:講演会「ジェイソン流お金の増やし方」の模様)

4.プログラム

2023年12月14日(木)

9:55~10:45
公開授業「『公共』における家庭科とのコラボ授業」(公共)
東京都立農業高等学校 主幹教諭 塙枝里子
主任教諭 河合寿子
10:50~11:40
研究協議会
うち開催挨拶 東京都立農業高等学校校長 一ノ瀬淳
東京都金融広報委員会事務局長 岡崎竜子
研究報告 東京都立農業高等学校 主幹教諭 塙枝里子
主任教諭 河合寿子

2023年12月18日(月)

10:55~12:45
講演「ジェイソン流お金の増やし方」 講師 厚切りジェイソン氏