「おかねの作文コンクール」
第35回「おかねの作文」コンクール(小学生・中学生)(平成14年)
おかねをたいせつにつかっていますか? ものをだいじにしていますか?
「私の夢」
秀作・毎日小学生新聞賞
沖縄県 糸満市立糸満南小学校 4年 石原 るみ
私には、夢があります。それは、大きくなったらエジプト考古学者になるということです。2年生の時からの夢です。
でも、そのためには、お金がかかると思います。大好きなエジプトに行くのには、沢山のお金が必要です。家は、そんなにお金持ちではありません。兄弟4人いるので、おこづかいをもらえるのは、高校生のお兄ちゃんだけです。
毎年もらうお年玉は、使いたい金がくをお母さんに言って、残りは、貯金しています。それでも、なかなかお金はたまりません。
そこで、私はエジプトに行きたいと思った時から、貯金をしています。お年玉をあずけた時にもらった貯金箱にためています。お母さんから決まったおこづかいは、まだもらっていません。
だから、いろいろ工夫してお金をためています。空きビンを売ったり、おじいちゃんのお使いをしておだちんをもらったり、お兄ちゃんからおこづかいをもらってそれをためたりしています。
1番多いのは、空きビンを集めて売ったお金です。おじいちゃんやお父さんからもらったり、親せきのおじさんやおばさんの家にもらいに行ったりして集めています。それを、酒屋に持って行って買ってもらいます。一升ビンは、1本10円です。三合ビンは、1本5円です。
ビンを運ぶのは、沢山たまった時なので、一ぺんには運べません。だから、何回も何回も酒屋と家を行ったり来たりします。全部運び終わるころには、もうくたくたです。店先にあるアイスがほしくなったこともあります。その時は、がまんしました。
つかれるけれど、お金をもらった時は、とってもうれしいです。
2年生から今まで一つの貯金箱にためています。初めのころは、
「もう、たまったかな」
と思って、貯金箱をふると、ジャラジャラと鳴りました。でも、今年になって、鳴らなくなりました。その後もためて、ついには、貯金箱に入らなくなりました。
そこで、郵便局にあずけようと思って、いよいよ貯金箱を開けました。そして、お金を数えてみました。なんと3,062円もありました。私の予想では、多くても、1,500円くらいと思ってたのに、その倍以上もあったし、高校生のお兄ちゃんの1ヶ月のおこづかいよりも多かったのでびっくりしました。とってもうれしかったです。
コツコツためたら、こんなにたまりました。エジプト行きには、まだまだだけど、また、コツコツためて、がんばろうと思います。
ほしい物をがまんしたり、なんぎなことをしたりして夢はかなうと信じています。また、いろいろな人にお世話になると思います。
私も、夢がかなうように、これからも、お金と人を大事にしていきます。
目的をもって貯金をしてみよう
- あなたは貯金をしていますか。目的があって貯金をしているのですか。それとも特に目的はありませんか。
- 「私」は、空きビンを集めて売ったお金を貯金しています。貯金を続けて、何とかエジプトへ行けるといいですね。
- 「ちりも積もれば山となる」という言葉があります。「コツコツためたらこんなにたまりました」というのは、このことですね。