「おかねの作文コンクール」
第36回「おかねの作文」コンクール(中学生)(平成15年)
ものやおかねについて考えてみよう!!
「もしも、この世に銀行がなかったら」
秀作・毎日中学生新聞賞
茨城県 土浦市立第五中学校 1年 田上 裕子
私達の、今の生活が、あまりにも自然に銀行とつながっているため、「もしも、この世に銀行がなかったらどうなるのか?」と考えると、とても不安になります。
まず、父や母の毎月得ている給料を払っている会社です。銀行がなければ、会社は、わざわざ会社に出向いて、ばく大な金額のやりとりをしなくてはなりません。そうなれば、人がたくさん必要になりますし、大きな金額をやりとりするので、そのお金をねらわれてしまったりして、とても危険です。このように、仕事の一つ一つに、大変な思いをしながら利益を得ていかなければなりません。
次に、いつも支払いのための現金を、用意しておかなければなりません。お金がなければ、仕事も得られません。そうなれば、お客様は、他の会社へいってしまいます。でも、それは、銀行でお金を借りる事ができれば済むことです。
自分とはかけはなれた話になってしまったので、今度は、個人の場合を考えてみました。
水道、電気、電話、新聞などのこうねつ費は、集金に来てくれれば、家で用意をしておけば、それだけですみますけど、そのような家が、ばく大な数になってしまいます。そうすると、集金の人がたくさん必要になり、人けん費がかかるので、自分でその会社に払いに行かなければなりません。
そのたびに、母は、毎月毎月、何カ所にも払いに行かなければならないので、とても忙しくなってしまうし、会社が、とても混雑してしまい、会社の人も忙しくなってしまいます。
支払いばかりではなく、預金することができないので、家にいつも、大金をおいておかなければなりません。そうすれば、家にあるお金がねらわれて、強盗などの事件が多くなり、ますます、犯罪が増えてしまいます。
そして、海外旅行です。外国に行くとすれば、当然、外国のお金が必要になります。しかし、銀行がなければ、外国のお金に換えることができません。お金が使えなければ、せっかく海外まで行っても、遊ぶことができません。
最近では、お金の両替をするお店が少なくなっています。あまり関係ない、と思っていても、やはりあった方が良い、と思うことがあります。そんなとき、銀行があれば、両替をしてくれるので助かります。
少し考えただけでも、銀行というものが存在しなければ、どんなにか不便で、危険な生活に、なってしまうのだろうか、と考えさせられることばかりが、例にあがりました。自分がまだ知らない社会や、生活でも、世界に大変な影響をあたえてしまうことだと思います。
このように、銀行は、なくてはならない大切なものです。銀行は、みんなが得た大切なお金を、預かってこそ、仕事が成りたっています。だからこそ、みんなのお金を大切にあつかい、みんなのためになって、信頼できるような銀行が、たくさん増えてくれることを願います。