金融教育フェスタ
金融教育フェスティバル2008
実施報告
大人のおかねセミナー 知るぽると金融教育教室
自分に合った投資信託選び
開催場所:東セミナールーム 定員90名(各50分)
開催時刻:11:30~12:20
対 象:大人向け
講 師:(NPO法人)証券学習協会
理事長 廣本 修正 氏
レジュメ(PDF 214KB)
「投資信託」は、専門家が複数の投資家から集めた資金をまとめて「株式」や「債券」などに分散投資を行い、その運用の成果を投資した資金に応じて投資家に分配する商品です。株や債券の価格、為替や金利などが変動するリスクがあるため、元本は保証されません。分配金も運用次第で異なります。
「投資信託」を買うためには、まず取扱金融機関(証券会社や銀行)に申込金を払います。申込金は、運用する投資信託会社を経て信託銀行に預けられ、信託銀行は他の資産と別にして管理します。投資信託会社は「A社の株を100万株、国債を何億円購入」というように信託銀行に指示し、信託銀行がそれを買います。収益が出れば、信託銀行→投資信託会社→取扱金融機関を経て、投資家に分配されます。取扱金融機関や投資信託会社、信託銀行に信用不安が発生しても、資金を別管理にしているため安全な商品と言えます。
「投資信託」は、約3,000銘柄の商品があります。その中から自分の生活や性格、資金に合わせて成長期待・安全重視・利回り期待などの運用対象を決めます。また日本の法令で設立された国内投資信託のほかに、外国で外国の法令によって設立された外国投資信託があります。
外国籍であれば、日本の投資信託会社が日本株で運用しても外国投資信託になります。外国投資信託には、為替リスクがあること、情報を取るのが難しいことなどの注意点があります。
分配では最近、毎月分配型が人気になっています。毎月もらうのは楽しみでしょうが、その度に源泉税が徴収されるので運用効率が良くないと言えます。投資信託には販売手数料や信託報酬といったコスト(費用)がかかりますが、ファンドによってかなりの差がありますので、よく調べる必要があります。投資信託の情報には、商品内容を説明する「目論見書」(説明書)、運用実績を記した「運用報告書」などのほか、投資信託をランク付けした「評価情報」も参考になります。
近年、投資信託は運用の自由度が高まっている上に、経済社会のグローバル化で運用地域・対象も大きく広がっています。同時にリスクも高まりました。投資信託はリスクをよく知り、資産形成の目標にあわせ、腰をすえて実行してこそ成果が期待できる商品です。