金融教育フェスタ
金融教育フェスティバル in the Galaxy
6F 大人の宇宙おかね教室 知るぽると金融教育セミナー
金融知識を身に付けるには
~金融広報中央委員会(知るぽると)の活動紹介~
講師:金融広報中央委員会
事務局次長 渋谷 康一郎 氏
今、金融を学ぶことが益々大事になっています。それは、お金を「使う、稼ぐ、貯める、借りる」環境が大きく変化しているからです。「使う」では、携帯電話やインターネットでの商品やサービスの購入が当たり前になっています。「稼ぐ」では、フリーターや転職の増加など、若者の働き方が変わってきています。一方、「貯める」では、元本割れリスクを持つような複雑な商品がたくさん出てきており、「借りる」では、多重債務問題やネット詐欺等未成年者も含めトラブルが頻発しています。色々と選択肢が増えることは良いことですが、選択した結果について自分が責任を持つ時代になったと言えます。
金融を学ぶということは、お金儲けの方法とか、単なる金融知識の学習ではありません。お金や金融の働きを理解し、それを通じて自分の暮らしや社会について深く考え自分の生き方や価値観を研きながら、より豊かな生活とか、より良い社会づくりに向けて主体的に行動していく態度を養っていくことです。
金融教育の目標は、4つの分野に分けることができます。それは、(1)金融や経済の仕組みに関する分野、(2)消費生活・金融トラブル防止に関する分野、(3)生活設計・家計管理に関する分野、(4)キャリア教育に関する分野です。非常に多岐に亘っていますが、これらの分野すべてをバランス良く身に付けることが望ましいと考えます。
私ども金融広報中央委員会(愛称「知るぽると」)は、金融庁、内閣府や文部科学省などの政府機関や日銀、民間団体等が協力して、中立公正な立場で、(1)金融経済情報の提供と(2)金融経済学習の支援を2本柱に据えて活動を展開しています。また、都道府県ごとに地方委員会が設置されており、約500人の金融広報アドバイザーが、学校や主婦の方々の勉強会に出向いてアドバイス等を行っています。
私どもは、平成17年を「金融教育元年」と位置付け、以来、幼稚園から小・中学校、高校、大学と各段階の学校における金融教育に力を注いでいます。今年度は「みんなで学ぼうお金の知識」をテーマに、先生が金融教育に取り組みやすいように工夫を凝らした教員向け冊子を作成したり、教員対象のセミナーにも力を入れています。また、今回の金融教育フェスティバルも、より多くの子どもやその保護者等に、金融経済やお金の知識、金融教育への興味・関心を持ってもらうために、子ども向けのお金に関する体験型プログラム、ショー・寸劇や、大人向けセミナーなど、幅広い年齢層のニーズに応えられるよう、工夫を凝らしています。
なお、私どもでは、ビデオや刊行物も親子で学べるものから金融全般にわたるものまで多数用意していますので、是非ご活用ください。