金融教育フェスタ
親子のためのおかね学習フェスタ2013
子どものためのおかねのおはなし会
講師 : 豊田 眞弓 氏(金融広報アドバイザー)
おこづかいはどこからくるの?
みなさんのおこづかいは、お父さん・お母さんが一生懸命働いて得たお給料の中から生み出されています。お給料は生活のあらゆることに使われています。家賃や食費、水道代・電気代などの他に、みなさんの教育費や旅行などのレジャー、保険などです。未来の夢をかなえるための貯金も必要です。「もっとおこづかいをちょうだい」、「欲しい物を買って」とねだってばかりいたらどうなるのか考えてみてください。
おこづかいは、毎月決まった金額をもらう、必要な時にもらう、お年玉で1年間やりくりする、お手伝いしてもらうなど、形はいろいろですが、どの場合もお家の人は皆さんを信用してお金を預けているのだということを知っておいてください。おこづかいは,お家の人から預かった大切なお金ですから、貸したり、あげたり、おごったりしたらだめです。これはおこづかいのルールです。おこづかいを上手に使う一番のコツは何か? それは貯める金額を先に引いて、余った金額を使うことです。好きなだけ使ってしまい、「余ったら貯めればいいや」では、貯めることはできません。しかし貯めることも大切ですが、欲しい物を買って満足することも同時に大切です。アリのように蓄え、キリギリスのように使うことが良いのではないかと思います。みんなで「アリギリス」を目指しましょう。二宮金次郎は誰かのために役立つことが、「ありがとう」をもらうことだと身をもって教えています。働いて、お金を上手に使えば、みんなに良いことが訪れます。これからは「ありがとう」と思いながらお金を使ってみてください。「ありがとう」をたくさんもらえる大人には、人とのつながりも深まって、お金もついてきます。お金を上手に使ったり、貯めたりすることで夢をかなえましょう。
プロフィール
経済誌ライターを経て、1994年よりファイナンシャル・プランナー。
家計のコンサルタント業務や雑誌等の記事の執筆や監修などを行う傍ら、2010年に「子どもマネー総合研究会」を立上げ(同研究会・代表)。
子どもに使うお金(教育資金)と子どもが使うお金についての講演も多数行っている。