金融教育公開授業
平成19年度金融教育公開授業(全国リレー講座)
長崎県金融広報委員会
長崎県立諫早商業高等学校
金融広報中央委員会
長崎/諫早市の実施報告
「金融教育公開授業 in 諫早(長崎県立諫早商業高等学校)」(9月21日開催)
長崎県立諫早商業高等学校は、昭和16年に創立された歴史と伝統ある学校です。
同校は、商業科、情報処理科、家政科、国際コミュニケーション科より成り、自由な校風のもと、生徒の自主性を重んじ、学問はもとより、様々な学校行事に意欲的に取り組んでいます。
19‐20年度は長崎県金融広報委員会より金融教育研究校の委嘱を受け、担当教諭を中心に、金融教育活動を進めています。
9月21日(金)に開催した公開授業には、同校の1年3組の生徒のほか、学校関係者、保護者および地域住民など、多くの方々にご参加をいただきました。
▼ 参加者内訳:
生徒875名、開催校教員70名、保護者および地域住民24名、他校教員14名、合計983名
1.公開授業
「金融機関のビジネス」と題した公開授業では、私たちの生活に密接な影響を与える金融機関についての話から始まりました。金融自由化を進める必要に迫られた日本経済の歴史的な背景と金融システムの基本的な事柄について解説する際は、バブル時代の実際の体験を披露したり、その時代をテーマにした映画の1シーンを紹介したりするなどの工夫がこらされ、生徒は興味を持って授業に参加できたようです。
直接金融と間接金融の違いについて学ぶ場面では、事前に予習してきた生徒が積極的に発表する姿も見られました。
参加した他校教育関係者の方々は、熱心にメモを取りながら授業に聞き入っていました。
(公開授業の模様)
2.関係者懇談会
公開授業の後は、同校教諭陣と公開授業を見学した他校の先生方との意見交換会が行われました。
意見交換会では、「何故、金融教育に取り組んだのか」、「(授業に活用している)マインドマップは生徒の授業理解に役立っているのか」、「今回の授業を行ううえで参考とした文献は」などなど多数の意見や質問が寄せられました。
短時間ではありましたが、教育関係者間で金融教育の必要性や授業を進めるに当たっての工夫等について、有意義な議論が展開されました。
(関係者懇談会の模様)
3.講演会
午後からは、弁護士の住田裕子氏をお迎えして、講演「それでも無くならない?金融トラブル」が行われました。
講演は、まず「契約とはなんだろう?」と生徒に問い掛けることから始まりました。「契約」という言葉は難しいけれど、日頃友達同士で何気なく交わしている約束や、会話の中にたくさん「契約」は存在するというお話に生徒たちは驚いた様子でした。
住田氏は、今後社会に出て生活していく中では、残念だが様々な誘惑や落とし穴があること、それから身を守るには法律を知り、法律に親しむことが必要だ、と力説されました。
結びに、21世紀を担う生徒たちへ住田氏から、人生を豊かにするために大切なのは「自分自身への投資、コミュニケーション能力、若者の特権である『何でも質問する』」ことであるとのメッセージが送られました。
参加者からは、「内容も分かりやすく終始明るい雰囲気の講演会だった」(保護者)、「楽しく、大変参考になった」(1年生)、「社会に出てどう働くか、自分なりに考えることができた」(2年生)、「これから社会に出て自分の身に降りかかるかもしれない問題の予防や解決に役立てていきたい」(3年生)などの感想が聞かれました。
(講演会の模様)
4.プログラム
- 10:50~11:40
- 公開授業「金融機関のビジネス」
指導教諭:浜田 力(1年生・ビジネス基礎の時間) - 11:50~12:30
- 関係者懇談会
- 13:30~13:35
- 開会挨拶 長崎県立諫早商業高等学校校長
- 13:35~14:50
- 講演「それでも無くならない?金融トラブル」
講師:住田 裕子氏 - 14:50~14:55
- 生徒会挨拶
- 14:55~15:00
- 閉会挨拶 長崎県金融広報委員会会長