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金融教育公開授業

2011年度 金融教育公開授業(全国リレー講座)

金融広報中央委員会
沖縄県金融広報委員会
沖縄県立那覇商業高等学校

沖縄の実施報告

「金融教育公開授業 in 那覇(那覇商業高等学校)」(12月1日開催)

那覇商業高等学校は、明治38年に創立された県内で最も歴史のある商業高等学校です。これまで、経済界、産業界、教育界の人材育成に大きな役割を果たしてきており、生徒たちも商業高等学校としての伝統の重みを認識しながら高校生活を送っています。学習は、商業科・会計科・情報処理科・国際経済科に分かれて進められています。2010年度から2年間は、金融教育研究校として、3年生に「ファイナンス」という科目を設定し、金融教育を通した思考力・判断力・表現力の育成に力を入れてきました。

12月1日(木)に沖縄県内で初めての公開授業が開催されました。当日は、午前中に「株式学習発表会」として3年生のクラス代表が交代に発表を行いました。午後には加賀屋克美氏より講演があり、全学年の生徒が参加しました。

▼ 参加者内訳:

生徒964名、開催校教員45名、開催校保護者7名、教育委員会7名、他校教員22名、地域の方々7名、合計1,052名

1.公開授業

3年生4クラスの代表各2名の計8名が、投資先として選定した銘柄とその理由について、当該企業の紹介を交えながらプレゼンテーションを行いました。

発表者が選定した企業には、高校生が日常的に利用している携帯電話会社や衣料品製造・販売会社のほか、自動車会社、保険会社、アミューズメント施設運営会社がありました。企業の売上、従業員の平均年齢・年収等、PER等の指標、主力商品、売上の構成比、経営理念、ライバル会社と比較した特徴、応援したいと考える理由などが解説されました。生徒たちは、個々の企業を調べる上で、実際に商品を利用している人へインタビューを行ったり、企業に質問状を送付したりして、具体的な生の声を集めるなどの工夫を凝らしていました。質問に対し、企業の広報から回答が寄せられたケースでは、学習の励みとなったほか、当該企業への好感度が一段と高まっているようでした。

発表者のプレゼンテーションを聞いた生徒たちは、発表者の内容について、わかりやすさ、説得力、発表用スライドのつくり方や話し方について、評価を行いました。また、日本証券業協会鮫島氏がそれぞれの発表に対して講評しました。

公開授業「株式学習発表会」の模様

2.研究実践発表

新たに設けた「ファイナンス」という教科では、(1)ライフプランニングについての知識・技能の習得、(2)株式学習ゲームの効果的な活用、(3)国家資格FP技能検定への挑戦を目標とし、外部研修や外部講師を活用してきました。

同校の生徒は、「子どものくらしとお金に関する調査」(第2回)の結果によれば、電子マネーや株主優待券などの利用率が全国平均と比べると非常に低いことや、家族とお金について話をする割合は高いことがわかりました。また、金融用語や知識は不十分なところが見受けられるものの、すでに学習した点については、正答率が高かったことから、引続き学習を進めていくことが重要であると考えていること、これまで8名がFP技能検定3級に合格するという成果があったことについての報告がありました。

また、授業のカリキュラムを組成する上では、外部団体・組織からの資料提供や講師派遣といったさまざま支援ツールを利用でき、専門家の協力を得ることが非常に有益であったと説明がありました。金融に関する知力は、学科や校種を問わず必要なものと思われることから、今後も商業科に止まらない広がりを模索していきたいと考えていると締めくくられました。

3.講演会

公開授業の後、加賀屋克美氏により「日米のディズニーで学んだ感動のサービス」と題する講演が行われました。

加賀屋氏は、東京ディズニーランドで働きたいと思ったきっかけとして、小学生のときにディズニーランドへ行った経験を挙げられました。このころから将来の夢をディズニーランドで働くと決め、18歳で働き始めました。働くことは、最初は新鮮で単純に楽しいことであるが、しばらくして慣れてくると次第にモチベーションを保つのが難しくなってくると経験を語られました。しかし、1985年8月に起きた飛行機事故のニュースで、ディズニーランドで購入されたと思われる土産品がたくさん映し出され、この時に一回一回の仕事がいかに重要であるかを心底思い知ったと話されました。

働く目的を問われたとき、収入を得ること、命じられたことや与えられたことをすると答える人もいるが、加賀屋氏は、それ以上に、何のために働くのかを常に考えて働くことが大事であると力説されました。とくに、対人関係はその場限りではないこと、次のことまで考えて働くこと、相手の身になって考えるということを心がけることを強調されました。

講演後、富川校長は「学校は、知力・身体・心を育成する場であるが、その中の『心の育成』に役立つ話でした」と挨拶し、生徒たちからは「相手を思いやることが大切だと気づいた」「自分が働くとき、人に喜んでもらえるようになりたいと思った」「自分のことだけでなくて、他の人のことも考えることが、仕事をする上で大切だということがわかった」といった感想が寄せられました。

講演「日米のディズニーで学んだ感動のサービス」の模様

4.プログラム

11:25~13:20
公開授業「株式学習発表会」
13:25~13:40
研究実践発表「株式学習発表会」
沖縄県立那覇商業高等学校教諭 比嘉雄一
14:20~14:30
開会挨拶 沖縄県金融広報委員会会長 代読
来賓挨拶 沖縄県教育庁県立学校教育課
14:30~15:30
講演「日米のディズニーで学んだ感動のサービス」
講師:加賀屋克美氏
15:30~15:35
沖縄県立那覇商業高等学校校長 富川盛保

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