金融教育公開授業
2014年度 金融教育公開授業
神奈川金融広報委員会
神奈川県立厚木商業高等学校
金融広報中央委員会
神奈川の実施報告
「金融教育公開授業 in 神奈川(厚木商業高等学校)」(12月18日開催)
厚木商業高等学校は、1972年に県央地区唯一の商業高校として設立されました。2013年度からは総合ビジネス科単科の学校として新しく出発し、共通教科の基礎の上に、社会に出てすぐに役立つ商業や情報に関する専門知識・技術の習得を目指した教育を行っています。
12月18日(木)に金融教育公開授業を開催し、1年生を対象に、公開授業とダニエル・カール氏による講演会を行いました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
ライフプランを見据える前準備として「ライフプラン~はじめの一歩」と題する授業を行いました。
教員がスライドを使用しながら生徒に質問を投げかけ、生徒は渡された赤と青のシートを掲げて質問に回答していく形式で授業が展開されました。
教員からは、「大学在学中に親が事故にあってしまった。奨学金を借りて大学を続けるか、一旦就職してお金を貯めて再入学するか」「私立文系大学の4年間で必要となる費用は1年あたり平均どれくらいか」などの質問が投げかけられました。生徒がそれに回答し、教員が解答と解説を行いました。
生徒は授業を通して、卒業後何にいくらお金が必要なのかという知識や自分自身で選択する態度を学びました。
生徒からは、「大学でどれくらいお金が必要か分かって良かった」「お金の大切さが改めて分かった」、一般参加者からは「金融に関する様々な問題をクイズ形式で分かりやすく説明していた」「生徒の興味・関心を引き出す良い授業だった」といった感想が寄せられました。
2.講演会
公開授業の後、ダニエル・カール氏から、「オラの日米おもしろお金講座」と題する講演が行われました。
ダニエル氏は、まず、6歳のころから「chore」(家事・手伝い)の労働契約を父親と結んで収入(おこづかい)を得ていた経験を通して「時給単位でもらうお金の重み」や「お金に関する知識がないと自分が損をすること」などを学んだ、これが金銭感覚を身につける上で大変役に立った、と話されました。
また、日本とアメリカの金銭感覚の違いとして、日本では食事中のお金の話がタブーとなっている風潮があるなど、お金の話自体が「うす汚い」という感覚があること、このため金融経済に関して学ぶことが難しい環境になっている、と説明されました。
その上で、生徒へのアドバイスとして、お金に関する失敗談などを両親や周りの人に遠慮なく尋ね、実際の経験談からお金に関する知識や金銭感覚を学んでいくことが大切だ、と話を締めくくりました。
生徒からは、「小さいころからお金について学ぶことの大切さが分かった」「日米の金融の感覚の違いがよく分かった」「金融教育と聞くと難しい話かと思っていたけれど、とても分かりやすく楽しく話してくださり、よく理解できた」といった感想が聞かれました。
3.プログラム
- 9:30~ 9:35
- 開会挨拶
神奈川県立厚木商業高等学校校長 大平雅子 - 9:35~10:25
- 公開授業「ライフプラン~はじめの一歩」(1年生 総合的な学習の時間)
- 10:35~11:35
- 講演「オラの日米おもしろお金講座」
講師:ダニエル・カール氏 - 11:35~11:40
- 閉会挨拶
神奈川県金融広報委員会事務局次長 清水滋