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金融教育公開授業

2017年度 金融教育公開授業

福岡県金融広報委員会
柳川市立柳南中学校
金融広報中央委員会

福岡/柳川市の実施報告

「金融教育公開授業 in 福岡(柳川)(柳南中学校)」(11月13日開催)

柳南中学校は、柳川市の南方に位置し、平成4年に2つの中学校が統合して開校した学校です。校区内には、観光名所の北原白秋の生家があり、多くの観光客が訪れています。「絆と志」をスローガンに、「生徒の明るい笑顔と元気なあいさつが飛び交う学校」「学習環境が整い、秩序と規律のある学校」づくりを目指し、自ら学び、豊かな心を持ち、たくましく生きる生徒の育成を目指して教育を行っています。

11月13日(月)に金融教育公開授業を開催し、研究概要報告、全学年全学級による公開授業と、加賀屋克美氏による講演会を行いました。

▼ 参加者内訳:

生徒167名、開催校教員19名、開催校保護者20名、教育委員会20名、他校教員83名、地域の方々3名 合計312名

1.研究概要報告

福岡県金融教育広報委員会から平成28・29年度の金融教育研究校の委嘱を受け、研究主題を「学ぶ意欲を高める授業づくりの研究~めあてを達成させるための振り返り活動を通して~」とし、金融教育の研究に取り組んできました。金融教育の目標である「主体的に行動できる態度の育成」を目指して、自立する力と社会と関わる力を高めていくことを目標としました。

そのために、従来の教育活動を金融教育の視点で見直して、金融教育の4つの分野と教育活動の関連を考察しました。特に、「生活設計に関する分野」と「キャリア教育に関する分野」の2つの分野について、各教科、道徳、特別活動、総合的な学習の時間で実践している活動内容との関連性を明らかにすることができました、との報告がありました。

2.公開授業

(1)「殿さまのちゃわん」

殿さまとちゃわんをめぐり、題材に登場するさまざまな人の思いを通して、ものの見方や考え方の多様性を知ること、自分の意見ばかりにとらわれないこと、他に学ぶ広い心を持とうとすること、をねらいとしました。また、「よりよい社会を築くために、みんなで協力することの意味を理解し、何ができるかを考え実行する」という金融教育の視点と関連付けながら学習しました。

生徒たちは、自分の思いだけで作っていた陶器師が使う人のことを考える作風に変わったことを通して、周りを見て行動することの大切さを考えていました。そして、今までの自分を振り返ったうえで、今後どのようなことに気をつけて生活していきたいか、ワークシートに記入しました。

(2)「変化と対応」

身の回りにある比例の関係を式やグラフで表すことを学習しました。文章で与えられた比例の表現からその関係を式に表すことや、比例を表す式をもとにxとyの一方の値に対応する他方の値を求めることができるようにすることをねらいとしました。また、金融教育として「消費活動の中にある比例の関係に気づき、それらを利用して課題を解決する」という視点を設定し、その観点からも考えていきました。

生徒たちは、スーパーで使用されている料金秤から重さと料金の関係を見出して、グループで問題の解き方を話し合いながら課題に取り組みました。その際、対応表や式、グラフを利用して数量関係を見出すことで問題を解くことができることを学びました。また、これらのことが、実生活の消費活動にも活かせることを理解しました。

(3)「私たちの消費生活」

販売方法や支払い方法の特徴、適切な商品選択、消費者トラブルの解決方法について学習しました。消費者の権利と責任が消費生活とどのように関わるかを理解し、賢い消費者になるために果たすべき行動について考えることができるようにすることをねらいとしました。

生徒たちは、「自転車購入から問題発生」の場面を見て、自分ならどう対応するか、なぜそうするか、を考えました。その後、「問題発生後」の場面を見て、消費者の行動によってその結果が違うことをグループで学んでいきました。最後に、賢い消費者になるために今後自分がどのように消費者として行動していけば良いか、消費者の権利と責任という観点から考えました。

写真1:公開授業「私たちの消費生活」の模様

(4)「POWER-UP(4)Speaking(ファーストフード店で)」

外国のファーストフード店での英語での注文の仕方・支払いの場面で、注文する際の基本的な英語表現を学習し、自分でも使うことができるようになることをねらいとしました。また、「自立した消費者として行動するための基礎知識と態度を身に付ける」という金融教育の視点と関連付けながら学習しました。

生徒たちは、まず、ファーストフード店で手持ちの小遣いの範囲内で注文したいものを考えました。次に、代表の生徒とALT(外国語指導助手)との会話を見て、ペアで店員とお客になり、役割を交替しながらロールプレイを行いました。最後に、限られた金額の中で注文することの難しさ、お金の単位や計算方法の違いについて、代表の生徒が発表しました。

写真2:公開授業「POWER-UP(4)Speaking(ファーストフード店で)」の模様

(5)「足踏みミシンの修理屋さん」

目標や志を持って明るく生き生きと生きることが自分の人生を豊かにすることに気づかせること、今後の進路決定において自ら考え決定しようとする意欲をもつことができるようにすることをねらいとしました。また、「将来の夢や希望を持ち、その実現に向けての様々な場面には選択する場面があり、自ら決定することは大切である」という金融教育の視点と関連付けながら学習しました。

生徒たちは、主人公が自分の夢をあきらめて家業を継ぐ行為について、自分に置き換えて考えていきました。そして、どんな選択をしても自分自身で決めたことへの責任がある、これからの進路決定のとき自分の選択に後悔しないようにしていきたい、といったことを考え、一人ひとりがワークシートに自分の思いを記入していきました。

(6)「化学変化とイオン」

電解質水溶液と非電解質の水溶性が存在していることを学習し、塩化銅の電解質水溶液を電気分解して電極に銅と塩素が現れる現象から銅と塩素が水溶液中で電気を持った粒子になっていることを推測することができるようになることをねらいとしました。このような学習を、「社会との様々なつながりを理解し、持続可能な社会やよりよい社会を築くために必要なことを考える」という金融教育の視点とも関連付けながら行いました。

生徒たちは、前時までの実験結果を振り返り、塩化銅の水溶液の電気分解のモデル化を考え、水溶液中の物質の様子を推測しました。粒子が電気を帯びていて電気を運ぶことで電流が流れることについて発表しました。このように、現代社会の科学の基礎知識や原理を理解することは、広い意味で、個々人と社会との様々なつながりを理解すること、持続可能な社会を築くために役立つことであることを学びました。

3.講演会

公開授業の後、加賀屋克美氏から、「日米のディズニーで学んだ感動のサービス」と題する講演が行われました。加賀屋氏が日米のディズニーランドやディズニーストアのスタッフとして勤務した経験に基づいてお話をされました。ディズニーランドのすべてのキャストは「ゲストにハピネスを」という思いで働くことを通じて、お客様を笑顔にさせること、ゲストに思い出を持ち帰ってもらうことを大切にしていると話されました。そして、子どもを亡くした夫婦がレストランに来店した際のエピソードを通して、マニュアル通りの対応ではなく、相手のことを考えて行動することの大切さを生徒たちに教えてくださいました。

次に「じゃがいもにストローを貫通させられるか?」と生徒に質問され、実際に代表の生徒たちに行わせました。そして「人は見た目で判断してしまう。まずは挑戦することが大切です」、「自分の信念を貫くことが大切です」とおっしゃいました。また、「失敗をどんなことに生かし、役立たせることができるかを学んでいくこと」が大切なことであることも伝えられました。

最後に、加賀屋氏は講演会に参加した生徒たちへ「本気になること、挑戦することを忘れない!」とのメッセージを送りました。生徒たちはその熱い思いを感じ取っていました。

生徒からは「目標をもって、人の役に立てるような生き方をしていきたい」といった感想が寄せられたほか、参加していた先生や保護者からは、「仕事に対して『なれ』や『あき』の怖さを知ることができました」、「相手を思う心、あきらめない心が本当に大切だと改めて思いました」といった感想が寄せられました。

写真3:講演「日米のディズニーで学んだ感動のサービス」の模様

4.プログラム

13:30~14:00
主催者挨拶
柳川市立柳南中学校長 酒見哲
来賓挨拶
柳川市教育委員会教育長 日髙良
研究の概要
「学ぶ意欲を高める授業づくりの研究~めあてを達成させるための振り返り活動を通して~」
発表者:柳南中学校教諭 研究主任 石橋馨
14:10~15:00
公開授業
(1)「殿様のちゃわん」(1年生 道徳)
(2)「変化と対応」(1年生 数学科)
(3)「私たちの消費生活」(2年生 技術・家庭科〈家庭分野〉)
(4)「POWER-UP(4)Speaking ファーストフード店で」(2年生 英語科)
(5)「足踏みミシンの修理屋さん」(3年生 道徳)
(6)「化学変化とイオン」(3年生 理科)
15:15~16:15
講演「日米のディズニーで学んだ感動のサービス」
講師:加賀屋克美氏
16:15~16:30
閉会挨拶
福岡県金融広報委員会事務局長 明知聖士

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