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金融教育公開授業

2018年度 金融教育公開授業

山梨県金融広報委員会
認定こども園すみよし愛児園
金融広報中央委員会

山梨/甲府市の実施報告

「金融教育公開授業 in 山梨(甲府)(すみよし愛児園)」(11月27日開催)

すみよし愛児園では、子どもたちが社会の一員として力強く生きていくためのヒントは乳幼児期の環境にあると考えています。そして、どんなに時代が変わっても変わらない大切なものである「己の信念に基づいて判断する力」、「人と人との信頼関係を築く力」、「社会へ繋がることに喜びを感じる力」を、子どもたち一人ひとりにあたりまえの環境として、自然な形で、そして見慣れた景色として受け継いでいくため、日常の中の育ちのチャンスを見逃さずに関わっていきたいと考えています。

11月27日(火)に金融教育公開授業を開催し、年少から年長を対象とした公開保育と、担当教諭による研究発表、いちのせかつみ氏による講演会を行いました。

▼ 参加者内訳:

園児45名、開催園教諭27名、開催園保護者3名、他園教諭17名、地域の方々3名、合計95名

1.公開保育

当日は、月1回の石窯を使ったクッキングの日でした。子どもたちが、何をつくるのか、材料や必要なものは何かを事前に考え、ピザトースト作りに取り組みました。

石窯で火を起こす子、パンにトッピングをする子、それを園庭の石窯に運ぶ子、出来上がったピザトーストを配る子、年下の子に教えている子もいました。先生の指示ではなく、子どもたちが自分の役割を見つけて行動していました。クッキングに興味のある子もいれば、まったく興味がなく自分の好きな遊びに夢中な子もいました。美味しく焼けた匂いを感じて集まってくる子もいました。

先生方は、子どもたちにどうしたいのかを聞きながら、興味や意思を大事にした保育を行っていました。

写真1:年少~年長の保育「お金に支配されない大切なものを守れる心を育てる保育実践」の模様

2.研究発表

金銭教育研究校の委嘱を受け、研究主題を「お金に支配されない大切なものを守れる心を育てる保育実践」とし、一人ひとりの個性を大切にし、形にこだわらない保育で金融教育の研究に取り組んできました。

石窯を使ったクッキングは、2年前の卒園児親子が園に残して行ってくれた石窯を大切に使い続けたいという願いから始まりました。当初は、毎月1回「石窯DAY」という名前で保育者が準備をし、子どもたちは当日みんな一緒にクッキングの経験をするという形の取り組みでした。

しかし、一人ひとりの興味や意思を大切にする保育をしてきた中で、「石窯DAY」の取り組みはこのままでよいのかと考え、見直しを行いました。クッキングをするかしないか、クッキングをする場合の準備なども子どもたちに任せてみました。すると、本当にクッキングをしたい子が集まり、夢中になって作る姿、火起こしに興味を持ちそこにじっくりと関わろうとする姿が見られるようになりました。出来上がったものを各部屋に回って配り、「おいしい」や「ありがとう」の言葉にとても嬉しそうな誇らしそうな表情がたくさん見られるようになりました。

最初は見ているだけだった子どもが少しずつやり方や約束を覚え、だんだんと任せられることが増えていきました。本当にやりたいことに出会えた時に、初めて主体的に動けるものなのだと改めて感じることができました。自分の力で実現していくことの喜びを感じたり、自分のしたことが誰かの助けや喜びにつながっていくことを喜びとして感じられたりする、そんな心がこれからの社会を生きていく上での子どもたちの心の基礎となり支えとなっていくことを願っています。

写真2:研究発表の模様

3.講演会

公開授業の後、いちのせかつみ氏から、「未来を託す子どものために~今、金銭教育が必要なワケ~」と題する講演が行われました。

まず初めに、「お金は幸せになるための道具であり、使い方を間違えると大変なことになります」、「給与振込や電子マネーの普及により、現代の子どもたちは、働くことの意味やお金の価値がわかりづらくなっています」と話されました。

次に、おこづかいを与える時期や与え方については、「周囲に合わせるのではなく、子どもがお金に興味を持った時に子どもと親が話し合って決めることが大切です」、「お金を渡す時にかける一言によって、子どもはお金の使い道を考えるようになります」と話されました。

また、日常生活の中に金銭教育の機会はあり、「買い物に子どもを連れて行き、なぜそれを選ぶのかを親が子どもに話すこともその一つです」と紹介されました。

最後に、「低金利の現代では、子どもの教育資金のすべてを親が準備することは難しい」として、「子どもたち自身が将来の夢の実現に向けて考える力を身に付けられるよう、家庭・学校・地域で協力することが必要です」と締めくくられました。

参加者からは、「子どもにお金のことを伝えるのは難しいと思っていたが、大人の姿を近くで見てそこから学んでいけるようにする必要があると思った」、「子どものお金への感覚を育てていく意欲がわいた」といった感想が寄せられました。

写真3:講演「未来を託す子どものために~今、金銭教育が必要なワケ~」の模様

4.プログラム

10:00~10:05
開会挨拶
認定こども園すみよし愛児園園長 矢巻行祥
10:05~10:45
公開保育
「お金に支配されない大切なものを守れる心を育てる保育実践」(年少、年中、年長)
10:50~11:10
研究発表
すみよし愛児園年長担任 石渡美穂
すみよし愛児園主幹保育教諭 中沢真知子
11:10~12:10
講演「未来を託す子どものために~今、金銭教育が必要なワケ~」
講師:いちのせかつみ氏
12:10~12:15
閉会挨拶
山梨県金融広報委員会事務局長 大森忠明

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