金融教育公開授業
2019年度 金融教育公開授業
京都府金融広報委員会
京都市立花山中学校
金融広報中央委員会
京都の実施報告
「金融教育公開授業 in 京都(花山中学校)」(11月13日開催)
京都市立花山中学校は昭和38年に創立しました。
今年度は、校是「 ― 志 かがやく ― 唯一無二 心を一つに 未来を創る」のもと教師と生徒、そして保護者と地域も一丸となって、学校づくりを行っています。落ち着いた雰囲気で学習することができ、様々な学校行事や地域の行事に取り組むことで、自己向上力を高める生徒の育成を行っています。
11月13日(水)に金融教育公開授業を開催しました。午前中は公開授業として2年生がポスターセッション形式で後輩たちに向けて発表し、午後からは住田裕子氏による講演会を行いました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
「生き方探究・チャレンジ体験学習を通して、将来の生き方を考え、後輩たちに伝える」とのテーマで、ポスターセッション形式での体験報告会を行いました。
2年生は、10月28日から4日間、様々な業種の事業所で働く“仕事体験”を行いました。そこで学んだことを、後輩である1年生と、通学区域内の鏡山小学校の5年生児童、陵ヶ岡小学校の6年生児童に向けて発表しました。仕事の内容、仕事をするときの心構えや態度、働くことから学んだこと、将来働くことについての思いや考え方などを後輩たちにしっかりと伝えました。
4日間の仕事体験では、2年生は普段の学校生活とは違う環境に戸惑いながらも一生懸命に取り組みました。将来の夢や目標をみつけたり、将来の姿を想像するきっかけになりました。発表を聞いた1年生たちにとっても、来年の仕事体験をイメージすることができたほか、将来自分がどのような仕事をやってみたいか考えるきっかけになりました。
2.講演会
弁護士の住田裕子氏から、「社会で活躍するための若者へのメッセージ」と題する講演が行われました。
はじめに、住田氏はご自身の子どもの頃と比較しながら、現在は出生率の低下により人口減少や高齢化が進んでおり、社会の構造が大きく変化していると話されました。また、間もなく成人年齢が引下げられることから、約束や契約の重要性について、普段の生活での行動を例にしながら、わかりやすくお話してくださいました。
次に、インターネット、特にSNS上では、送り手が肯定的な思いで会話を送信しても、受け手が否定的にとらえてトラブルになる可能性があることに触れ、インターネットやSNSを使用するうえでの注意点を話されました。
続いて、ご自身の経験を振り返りながら、生徒たちの将来についてお話しになりました。住田氏が就職活動をされた頃は女性の社会進出が難しい時代であったこと、ようやく得た検事という仕事では、「苦手」と感じる業務も仕事の一部として頑張ったことが後々の仕事に役立っていったことなどを語ってくださいました。
そして、「自分のやりたいことが将来の仕事に直接結びつき、それで成功できる人はほんの一握りです」、「お金を稼ぐための仕事は、社会が必要としていることです」、「それでもやりたいことを続けていくことは、自分の人生を彩ってくれる一生の宝物になります」と力強いメッセージを伝えられました。
最後に、「将来、社会に出たときは、自分の好きなこと、嫌いなことに関係なく、謙虚な気持ちで、何事にも一生懸命に取り組み、逃げないで頑張る力を身につけていってください」、「コミュニケーション能力を高めるためにも、中学生活ではたくさん友達と話し、笑い、素晴らしい時間を過ごしてください」と生徒たちにエールを送ってくださいました。
3.プログラム
- 11:45~12:35
- 公開授業
「生き方探究・チャレンジ体験学習を通して将来の生き方を考え、後輩たちに伝える」
(2年生 総合的な学習の時間) - 14:20~14:25
- 開会挨拶
京都市立花山中学校校長 増田隆生 - 14:25~15:15
- 講演「社会で活躍するための若者へのメッセージ」
講師:住田裕子 氏 - 15:15~15:20
- 閉会挨拶
京都府金融広報委員会事務局長 河阪圭造