金融教育公開授業
2020年度 金融教育公開授業
兵庫県金融広報委員会
兵庫県立西宮今津高等学校
金融広報中央委員会
兵庫の実施報告
「金融教育公開授業 in 兵庫(西宮今津高等学校)」(12月1日開催)
本校は、校訓である「自律」「協同」「創造」の下、「自らの将来に向かって果敢に挑戦し、社会に貢献できるこころ豊かで自立した人材を育成する」ことを教育目標としています。平成19年4月に全日制普通科から県内で12番目となる単位制の総合学科高校として学科改編されました。生徒は、将来の進路を考え、共通教科・科目と専門教科・科目にわたる幅広い選択科目の中から、自分で学習する科目を選択し学んでいます。
その中でも、必修科目となる1年次の「産業社会と人間」、2年次の「総合的な探究の時間」、3年次の「課題研究」の3科目の学習を通して、自己の在り方や生き方について考え、職業選択に必要な能力と態度を養っています。社会人として必要なコミュニケーション能力や課題解決能力等を育成するため、キャリア教育に積極的に取り組んでいます。
12月1日(火)に金融教育公開授業を開催し、1年生を対象とした公開授業と、山田真哉氏による講演会を行いました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
1年次の「産業社会と人間」では、12の分野に分かれグループで探究学習を行っています。公開授業では、経済領域を選択した生徒24名が「生活を支える金融とうまくつきあうための提言」と題して発表を行いました。
1学期の家庭基礎で学んだ経済分野の知識と、外部講師(SMBC日興証券)による事前講義(「資産運用とリスク管理」)を踏まえて、金融が私たちの生活とどれほど深く関わっているか、将来どのようなことに注意しながらお金を運用すべきかについて、事前講義で学んだ分散投資等のキーワードを中心にグループごとに問いを立てました。
各グループから、「資産運用withコロナ」、「コロナによる経済への影響」、「株とは」、「日本経済と世界経済を比較してみた」、「今までの金融、これからの金融」、「経済とお金」というテーマで発表が行われました。互いの発表を聞く中で、将来の生活のためには、計画的に貯蓄するだけではなく、金融商品をうまく活用することが必要である一方、リスクも伴うためじっくりと考える必要があることを学びました。
2.講演会
山田真哉氏から、「キャッシュレス時代を生きる~トラブルに巻き込まれない賢い使い方とは~」と題する講演が行われました。
初めに、海外と日本のキャッシュレス決済の割合を比較し、諸外国に比べて日本はキャッシュレス化が進んでいないことを説明してくださいました。
その後、クレジットカードやデビットカード、電子マネー、QRコード決済などについて、生徒が日々どのような形で支払いに利用しているのかを確認しながら、それぞれの特徴を説明してくださいました。また、キャシュレス化がもたらす生活の変化やキャッシュレス決済にまつわる不正事件のお話から、キャッシュレス化のメリットとデメリットについて学ぶことができました。
最後に、会計センスについて、クイズを交えながら面白く説明してくださいました。
生徒たちはお話に聞き入り、時間があっという間に過ぎていきました。「今までの買い物では、割引率などパーセンテージが大きなほど得しているように思っていましたが、割り引かれる金額の大きさが重要と理解できました」、「何気なく使っているお金の使い方について再確認する貴重な機会となりました」といった感想が聞かれました。
3.プログラム
- 13:20~14:10
- 公開授業
「生活を支える金融とうまくつきあうための提言」(1年次 産業社会と人間) - 14:20~14:25
- 開会挨拶
兵庫県立西宮今津高等学校教頭 田中優至 - 14:25~15:25
- 講演「キャッシュレス時代を生きる~トラブルに巻き込まれない賢い使い方とは~」
講師:山田真哉氏 - 15:25~15:30
- 生徒代表 お礼のことば
閉会挨拶
兵庫県金融広報委員会事務局長 阪田雅行