10代のためのマネー入門
―お金と消費生活の知識―
Step2.マネー
Q3.預貯金
Q3.の正解は、「銀行は、預かったお金を集めて貸出しなどに回し、利息を得ているから」
解説
すぐ使う予定のないお金を、預金や貯金にするのは賢明ですね。銀行は、剛君をはじめ預金者から預かったお金を、預金者に支払う利率より高い利率で企業や個人に貸すなど運用しているので、利息を支払えるのです。
もし、君の家で住宅ローンを利用していたら、どのくらい利息を支払っているかをたずねてみるとよいでしょう。銀行やクレジットカード会社などからお金を借りる時には、決められた利息を借りたお金に加えて返すことになるのです。
単利商品と複利商品
・金利商品は、利息が元本(がんぽん)に追加されていくかどうかによって、単利商品と複利商品に大きく分けられます。
・単利商品は、決められた時期(半年、1年毎など)に利息が支払われます。
・複利商品は、定期的に支払われる利息を自動的に元本に組み入れ、利息が利息を生む仕組みになっています。
(複利運用の場合の残高計算式)
元本×(1+金利(%)/100×1年間に利息が元本に加えられる回数)運用中に利息が元本に加えられる回数
(例)100万円を金利5%で3年間複利運用(1年複利)した時の3年後の残高
100万円×(1+5/100×1)³=115万7,625円
[単利運用の場合は、115万円]
貯蓄の目的
家計からみれば貯蓄の目的は3つあります。
(1)家具や家電製品など生活に必要なものを購入するために貯める。
(2)住宅や乗用車など高額なものの購入や海外旅行のために計画的に貯める。
(3)病気などの不時の支払い、教育費などのため、また、老後の生活の準備のために長期間貯める。