10代のためのマネー入門
―お金と消費生活の知識―
Step3.カード
Q6.クレジットカードを持つときのポイント
Q6.の回答例は、下記の「重要ポイント」を参照してください。
解説
クレジットカードを使うときは、あくまで「借金をしている」ことを忘れないことが大切です。便利だ、カッコイイと思って使いすぎると借金地獄(じごく)に落ちてしまいます。
カードは、1枚ごとに利用できる金額が決められていますが、何枚ものカードを持って使っている人がいます。なかには、いまそれぞれのカードでどのくらい使ったのかわからなくなり、借金が大きくなっていることに気がついたときには、利息もふくらみ、自分の力では返せなくなっているという事例が、実際にたくさん起きています。
最後にどうにもならなくなって、弁護士に相談に行き、会社の倒産と同じような「個人破産(はさん)」という手続きをとらざるをえないという人が多く、社会的な問題になっています。
個人破産をした人は、社会的に信用を失うだけでなく、いろいろな制約を受けることになります。ちょっといい気分になって油断したために、若い人たちがすばらしい人生の途中でつまずいてしまうなんて、とても残念です。
君たちもカードが使えるようになったら、気をつけましょう。
重要ポイント
カードを持つ場合に調べておきたいこと
(1)どんな種類のカードなのか。
(2)どんな仕組みや契約なのか。
(3)なくしたり、盗まれた場合の取扱いがどうなっているか(保険がついているかなど)。
カードと上手につきあうコツは、自分の生活に合わせて毎月の利用限度を決めるといったルールをつくり、利用明細書(めいさいしょ)を毎回かならずチェックすることです。また、カードの保管場所をいつもはっきりさせておき、なくさないようにしておくことも大切です。