新成人のための 人生とお金の知恵
③「お金を増やしたい」とき
①「仕事からの収入を増やす」のが一番です。
②お金の運用は、余裕資金を作ったうえで!
給料をもらったら、「生活費の1~2年分」を貯め、心の余裕を確保しましょう。
そのうえで、お金の価値を「守る」こと(インフレが進むと預金の価値は通常低下します)、将来の夢の実現や老後に備えてお金を「増やす」ことも考えていきましょう。
③「安全で、収益性の高い金融商品」は、ありません!
「安全性」と「収益性」が、ともに高い金融商品は存在しません。
「安全で、収益性の高い金融商品」は、投資詐欺でよく使われる誘い文句です。
④「分散運用」「長期運用」について知っておきましょう。
分散運用=運用の対象や時期を分散すること |
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運用の対象をうまく分散すれば、価格の動きが打ち消し合い、リスクを小さくすることができます。 |
運用の時期をうまく分散すれば、異なる価格で買うこととなり、高値だけで買うことを避けることができます。間隔を空け、定額で購入するようにする(定額購入法)だけでも、価格が高いときには少なめ、価格が低いときには多めに買うことになり、取得価格の平均値を下げやすくなります。 |
長期運用=運用を長期間行ったり、長期的な観点から行うこと |
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長期間運用すれば、「複利の力」が大きく働きます。 |
長期的な観点から運用できれば、一時的な価格下落時にあわてて売って、損失を大きくしてしまうことを避けるなどの効果が考えられます。 |
- (注意)
- お金を運用するとき、手数料、信託報酬、税金などコストがかかります。
コストをなるべく小さくできれば、運用の成果は良くなります。 - (参考)
- NISA、つみたてNISA、iDeCoでは、個人が資産形成しやすいよう、税の優遇措置が講じられています。また「分散運用」「長期運用」も行えます。関心がある人は勉強してみましょう(「大学生のための 人生とお金の知恵」など)。
⑤お金の「使い方」を考えていきましょう。
「自分に投資」し能力を高めていくことも大切です。
「自分の思い」を込めてお金を使いましょう。
⇒お金の使い方(消費、投資、寄付ほか)で、社会に影響を与えることができます。