金融教育公開授業
平成21年度金融教育公開授業(全国リレー講座)
長野県金融広報委員会
下諏訪町立下諏訪社中学校
金融広報中央委員会
長野の実施報告
「金融教育公開授業 in 下諏訪(下諏訪社中学校)」(10月10日開催)
下諏訪社中学校では、教育活動の特色の一つに、「地域に開き、地域に学び、地域に参画」を掲げています。2006年度より始めた、答えのないテーマを大人と子どもが一緒に学びあう「下諏訪社中学校版よのなか科」や総合的な学習の時間「社の時間(テーマ別の全校縦割り)」「絆の時間(学年別)」などで、テーマに沿った専門家をゲストに招いて授業を行ったり、実際に地域に生徒が出て行き、地域の方と共に、町の重要文化財である古民家を再生する体験活動を行ったりするなど、積極的に学校外との「つながり」を大切にした教育活動を展開しています。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
公開授業では、いちのせかつみ氏による「世界一おもろい経済学!」を開催しました。生徒のほか、多くの地域の方にご参加いただきながら、コンビニでものが売れる仕組みを考えたり、小学生にも人気で、身近な商品である駄菓子の新商品開発を、グループでアイディアを出し合って考えました。
普段何気なく利用しているコンビニが、お客さんに商品を買ってもらうための様々な工夫をしていることを、生徒自身が、実体験をもとにしながら想起し、思考することで、大変興味を持って授業に取り組むことができました。また、駄菓子の新商品をグループで考える活動では、大人と子どもがアイディアを出し合い、「カロリーを気にするOL向けに、カロリーオフのもの」や、「サラリーマンを対象者とし、お酒のおつまみとして“さきいか”のように縦にバリバリと割けるもの」などといった、様々な新商品アイディアが生まれました。さらに、全体の前で各グループのアイディアを発表することにより、他者との意見交換等が行われました。この結果、最初に考えた自分のアイディアに、深みや広がりを増すことができた生徒もいました。各グループで考え出されたアイディアは、講師にご配慮いただき、実際に駄菓子を扱っている会社に新商品開発の参考にしてもらうように送付することになりました。
机上での授業に留まらず、世の中と「つながる」授業を通して、生徒が社会の仕組みを知る、とても貴重な経験になりました。
2.プログラム
- 9:45~ 9:55
- 開会挨拶 長野県金融広報委員会事務局長 佐藤俊彦
- 9:55~11:35
- 公開授業「世界一おもろい経済学」
講師:いちのせかつみ氏 - 11:35~11:40
- 閉会挨拶 下諏訪町立下諏訪社中学校 校長 水野れい子