金融教育公開授業
平成22年度金融教育公開授業(全国リレー講座)
神奈川県金融広報委員会
神奈川県立相模田名高等学校
金融広報中央委員会
神奈川の実施報告
「金融教育公開授業 in 神奈川(相模田名高等学校)」(10月4日開催)
神奈川県立相模田名高等学校は、昭和62年に創立された全日制普通科高校です。水と緑の豊かな自然に恵まれた田園風景の中に立地し、部活動も盛んです。
平成21年度からは文部科学省学力向上実践研究推進事業の指定校として、授業改善や発展的な学習への興味関心を高める様々なプログラムを展開しており、「わかる授業」「食育」「習熟度別・小集団学習」「武道教育」などにも特色がみられます。
10月4日(月)に同校において公開授業が開催されました。当日午前中は、1年生を対象に現代社会で公開授業を行いました。
午後にはHosono's Super School代表の細野真宏氏による講演があり、1年生と3年生の生徒全員が参加しました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
「お金の話-金利について学ぼう」と題し、現代社会の公開授業が行われました。
授業は、(1)金融機関の役割・業務、(2)金利とは、(3)金利を調べよう(預金時の利子や借金時の利息について電卓を使って計算・体験)、(4)利息についての金銭感覚をもとう、(5)気をつけよう!多重債務(ヤミ金融を含む)などを柱立てした説明等がされました。
計算機を使いながら、生徒自身が利息を計算するなど、実例や体験を織り込みながら生徒の学習意欲を引き出すよう、工夫された授業が展開されました。
参観者からは「きちんとした金銭感覚をつけさせることの大切さを伝えられている授業だと思いました。とても参考になりました」、「こういった授業を子どもたちに受講させることは、子どもたちの将来に役立つと思いました」といった感想が寄せられました。
2.講演会
公開授業の後、細野真宏氏から、「そんなの関係ねぇ?! 君たちが金融・経済を学ぶワケ」と題する講演が行われました。
分かりにくいとされる経済や年金の問題について、「少子高齢化」、「年金の仕組み」、「年金未納者の誤解」など段階を追って体系的に解説されました。
同時に、経済の知識の大事さ、数学や経済を勉強する際に身につけられる2つの思考力(論理的思考、情報の本質を見抜く思考力)について解説し、この「論理的思考」と「情報の本質を見抜く思考力」を身につけることの大切さを、具体的な事例を題材に、生徒が興味をひくようなイラストなどを用いながら、分かりやすく話されました。
また、これからの時代には、2つの能力「考える力(応用力)」、「自分の考えを人に伝える力」が求められているというメッセージが送られました。
これに対し生徒からは「今まで関係ないと思っていた経済・金融を理解できた」、「社会に対する考え方を知るいい機会だった」といった感想が寄せられました。
参観者からは「仕組みを理解させる解説が分かりやすい」、「利子や年金制度について高校生世代にもとても分かりやすく説明されていたと思います」といった声が聞かれました。
3.プログラム
- 11:50~12:40
- 公開授業 「お金の話-金利について学ぼう」(1年生・現代社会)
- 授業者:神奈川県立相模田名高等学校教諭 堀俊
- 13:30~13:35
- 開会挨拶 相模田名高等学校校長 折笠初雄
- 13:35~15:05
- 講演「そんなの関係ねぇ?! 君たちが金融・経済を学ぶワケ」
- 講師:細野真宏氏
- 15:05~15:10
- 閉会挨拶 金融広報中央委員会 藤江泰郎