金融教育公開授業
2012年度 金融教育公開授業
長崎県金融広報委員会
長崎市立小江原中学校
金融広報中央委員会
長崎の実施報告
「金融教育公開授業 in 長崎(小江原中学校)」(12月7日開催)
長崎市立小江原中学校は、長崎市西部の高台に位置しており、今年度開校30年を迎える学校です。「清新・明朗・探求」の校訓のもと、一人一人の個性を尊重した教育に熱心に取り組んでいます。生徒たちは、豊かな自然環境の中の校舎で、日々、勉強や部活動に励んでいるほか、ペーロン大会(競漕競技)などの地域活動にも積極的に参加しています。
同校は、長崎県金融広報委員会より、金融教育研究校(平成24年度)の委嘱を受けており、金融教育活動の一環として12月7日(金)に3年4組「社会科」で公開授業を行いました。また、公開授業に引続き、生活経済ジャーナリストのあんびるえつこ氏による講演会を開催し、全校生徒が参加しました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
「貨幣と金融」と題して、身近で具体的な事例を通して、現金通貨と預金通貨の違いや金融の役割と影響について考える授業が行われました。
まず、振返り学習としての小テスト(10問)で「収入―支出=?」、「需要>供給のときに価格は上がる?下がる?」といった問題に生徒たちは取り組みました。また、お金の起源には“貝”が深く関わっており、『貯、財、貸、買』など経済に関係がある漢字には“貝”の文字が含まれていることを学びました。
次に、教科書に沿って銀行の役割、金融政策について学習を進めるとともに、郵便局の通帳を参照しながら、現金と貯金の違いについて考えるなど、お金や金融の働きについて学習しました。
2.講演会
公開授業の後、あんびるえつこ氏による「生きていくためのお金の話」と題する講演が行われました。
あんびる氏は、各学年や部活動を代表してパネラーとして選ばれた生徒に質問を投げかけ、ゲームやクイズを交えながら、日頃あまり意識していないお金の使い方や知識についてわかりやすく説明されました。
最初に行ったゲームでは、「意識していないと、いくら使ったのかわからなくなる」という怖さを、次のゲームでは、選択肢が増えると選ぶときに迷いが生じるため「選択力」が必要になることを説明されました。
また、電子マネーなど「見えないお金」が増えており、お金を管理する能力が必要だとも話されました。
このほか、お金には限りがあり、その希少性に気付くことが大切である、何を選び何をあきらめるか(トレード・オフ)は生きていくためには必ず生じることで常に考えていかなければならない、と強調されました。
結びに、全体のまとめとして「知識で『お金力』UP!」について説明したうえで、「考えながら生きていくことが大切」と締めくくられました。
生徒たちからは、「とてもわかりやすかった」、「ゲームやクイズをしながら教えてもらったので、楽しみながら学ぶことができた」との声が数多く聞かれました。また、「お金の怖さも知ることができた」、「これからは考えてお金を使いたい」などの感想も寄せられました。
3.プログラム
- 14:00~14:50
- 公開授業
「貨幣と金融」(3年生・社会科)
授業者:長崎市立小江原中学校教諭 立川正昭 - 15:05~15:10
- 開会挨拶
長崎市立小江原中学校校長 品川洋秋 - 15:10~16:10
- 講演「生きていくためのお金の話」
講師:あんびるえつこ氏 - 16:10~16:20
- 生徒代表 お礼のことば
閉会挨拶
長崎県金融広報委員会事務局長 宮阪隆彦