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金融教育公開授業

2013年度 金融教育公開授業

京都府金融広報委員会
京都府立大江高等学校
金融広報中央委員会

京都の実施報告

「金融教育公開授業 in 京都(福知山)(大江高等学校)」(11月26日開催)

京都府立大江高等学校は、明治41年に開設された加佐郡立河守蚕業学校を前身とした、100年以上の歴史と伝統を誇る学校です。普通科6学級とビジネス科学科3学級からなる小規模校で、その特性を生かしながらきめ細かい教育を展開し、生徒一人ひとりを大切にした“伸ばす学校”を目指しています。

金融教育の研究は、ビジネス科学科で行っています。同学科には、3つのコース(経営プランナー、IT、マルチメディア)があり、生徒はコース毎に専門的な知識と技術を学習しています。生徒の中には、全国高等学校情報処理競技大会に出場する者もあり、高度な資格取得を目指した教育にも対応しています。

11月26日(火)の金融教育公開授業では、午前中は3年生を対象とした公開授業と生徒発表、午後は全学年を対象にダニエル・カール氏の講演会を行いました。

▼ 参加者内訳:

生徒108名、開催校教員10名、教育委員会1名、他校教員11名、合計130名

1.公開授業

「ビジネス実践」の授業では、株式学習ゲームを授業の一部に取り入れ、次の目標を意識しながら、チーム別・個人別で模擬売買を行ってきました。

1)株式売買のために必要な情報を収集することができる
2)経済や社会の動きに関心を持つことができる
3)チームで取組むことによって、コミュニケーション能力を養うことができる
4)株式投資の難しさや投資のリスクを考えることができる

今回の公開授業は、「株式学習ゲームのまとめ」と題し、実際に上場している株式の模擬売買を行うシミュレーション教材を活用しました。まず、これまでの授業で買い越している株式の値段や、相場の動きを確認したうえで、チーム毎に売却・購入を検討し、インターネット上の教材で模擬売買を行いました。生徒は、株価や売買の結果を記録するだけでなく、「金利・為替」「国内情勢」「国際情勢」「天候・自然災害」の4つの視点で、新聞やインターネットを活用して情報を収集し、現状と今後の株価の変動予想をまとめました。

次は個人別に同じ作業を繰り返し、自分がなぜその株式に注目したのか、値動きとその変動要因は何か、といったことを一人一人発表しました。

2.生徒発表

公開授業の後、「インターネットショッピングモール“くるせる”」について、生徒の代表者が発表しました。

“くるせる”は、ビジネス科学科3年生が運営するショッピングサイトで、平成19年度にオープンしました。“くるせる”という名称は、1)協力して航海する船員のクルー、2)船の帆のセール、3)売ることを意味するセールス、から名付けられており、京都府北部の企業を中心に、現在70数社が参画しています。

“くるせる”は、1)実際の商取引を通じて、企業人としての意識を育てること、2)地域企業と連携することで、地元企業及び地域社会の活性化に貢献すること、を目的としています。実際には、会社組織に見立てて、社長・システム管理部長・営業部長などをビジネス科学科3年生の生徒の中から選任し、3年間の学習で得たビジネスの知識と技術を駆使して、“くるせる”を運営しています。高校生の柔軟な発想と感性を生かして、ウェブページ、ブログにより京都府北部の魅力あるお店や商品の情報を発信し続けています。

今回の授業では、社長、システム管理部長、営業部長の生徒が、“くるせる”の組織や目的、ネット販売で勝ち残るための戦略、ショッピングモールのシステム構成、出展企業との交渉の模様、掲載商品の説明、掲載写真を撮る際の工夫などについて、発表しました。また、パソコンを実際に操作しながら、システムのメンテナンス方法といった専門的な事柄についても説明しました。

3.講演会

公開授業の後、午後はダニエル・カール氏が「日本とアメリカの違いから学ぶ 賢い消費者への道」と題して講演しました。

アメリカの家庭では、幼少期からおこづかいを通して、お金の教育が始まるそうです。おこづかいは「CHORE(家事労働)」に対する報酬として渡されるため、ダニエル氏は幼いころから「CHORE」の内容と賃金を比較して父親と金額を交渉していた、この過程で「契約」についても学ぶことができたと話されました。時には世間の“相場”を知らずに安い報酬で「CHORE」を請け負って損をしてしまった事例などを紹介し、知識や情報を持っていないことが損に繋がると述べられました。

さらに、アルバイトを例に挙げ、アメリカの高校では、アルバイト経験を基にレポートを作成すると単位がもらえる制度があるなど、アルバイトを原則禁止している日本の高校の教育との違いを話されました。

日本では、食卓でお金の話をすると「うすぎたない」と思われるなど、「お金の話はタブー」という考え方があると指摘されました。その考え方のせいで日本では家庭でも学校でもお金の教育をしていないことが問題だ、と話されました。

最後は、クレジットカードの使い過ぎで自己破産した友人を例に挙げて、「ニーズ」と「ウォンツ」をしっかりと考えてお金を使う事が大切だと強調されました。

生徒からは、「家や学校でお金について教えるのは良いことで、日本でもそういう機会があればよいと思う」とか、「カードやお金の使い方に気を付けたい」などの感想が聞かれました。

4.プログラム

10:40~11:30
公開授業
「株式学習ゲームのまとめ」(3年3組 ビジネス実践)
11:40~12:30
生徒発表「インターネットショッピングモール“くるせる”について」
13:45~13:50
開会挨拶
京都府立大江高等学校校長 南部正治
13:50~14:50
講演「日本とアメリカの違いから学ぶ 賢い消費者への道」
講師:ダニエル・カール氏
14:50~15:00
生徒代表謝辞
閉会挨拶
京都府金融広報委員会会長 鎌田沢一郎

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