金融教育公開授業
2017年度 金融教育公開授業
大分県金融広報委員会
大分県立日田三隈高等学校
金融広報中央委員会
大分の実施報告
「金融教育公開授業 in 大分(日田三隈高等学校)」(9月20日開催)
日田三隈高等学校は、平成8年度から県内初の総合学科高校として「生徒一人一人を大切にすると共に、生徒の特性・能力・進路目標に応じたきめ細やかな教育を行う。」を教育目標に掲げ、「知・徳・体」のバランスのとれた全人教育を推進しています。また、キャリア教育の充実発展を目標に、30歳のレポート、三隈マーケット、セルフプロデュースインターンシップなど特色ある取り組みを行っています。
9月20日(水)に金融教育公開授業を開催し、2年生を対象とした公開授業と、全校生徒を対象としたいちのせかつみ氏による講演会を行いました。
▼ 参加者内訳:
1.公開授業
2年生の現代社会で、「日田市をさらに元気にする方法をみんなで考える」をテーマとする授業を行いました。
日田市の急激な人口減少とこれに伴う税収減を食い止めるための解決策として、市民協働のまちづくり(市民が合意した税収に見合った活動の工夫と市民の協力)や、税収を増やすための方法をグループごとに検討し発表しました。
「地域の特産物の販路を見出すために、営業力を持った販売店と連携する」、「インスタグラムを利用し、日田市を全国や世界へアピールする」、「高齢者が生活しやすく、また観光客を受け入れやすくするために、カーシェアリングを含む交通インフラを整備する」など多くの意見が出されました。
2.講演会
公開授業の後、いちのせかつみ氏から、「地方の人口減少による高齢社会でも、みんなが幸せになるお金の話」と題する講演が行われました。
まず、急速に進行しつつある高齢化社会のあり方について今から考えておく必要があります、と生徒に伝えたうえで、自動車メーカーは自動運転技術を搭載した車の販売を始めていること、コンビニエンスストアでは高齢者が利用しやすいよう品揃えやレイアウトを変更していることを紹介されました。
次に、地方でも、地元をアピールしながら「ふるさと納税」などで収入増を図っており、日田市もそうしていること、SNSとくにインスタグラムによって評判が高まる例が急速に増えていること、などを紹介されました。
最後に、「皆さんが知恵を絞って日田市の魅力を広くアピールしていくことが市の活性化につながります」、「今、将来を見据えて対応を始めることは、自分たちが高齢者となったときのより良いくらしや幸せな生活に結びつきます」と生徒たちへメッセージを送り、話を締めくくられました。
参加者からは、「ふだん生活している中では気付かなかったことについて、いろいろな例をあげて楽しくわかりやすくお話ししてくださり、大変参考になった」、「ふるさと納税や様々な寄付など、みんなが幸せになる取り組みが行われていることを知った。自分の将来にも役立てていきたい」といった感想が寄せられました。
3.プログラム
- 13:20~14:10
- 公開授業
「日田市をさらに元気にする方法をみんなで考える」(2年生 現代社会) - 14:25~14:30
- 開会挨拶
大分県立日田三隈高等学校校長 佐藤恵二 - 14:30~15:50
- 講演「地方の人口減少による高齢社会でも、みんなが幸せになるお金の話」
講師:いちのせかつみ氏 - 15:50~15:55
- 生徒代表 お礼のことば
閉会挨拶
大分県金融広報委員会副会長 濵田秀夫