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金融教育公開授業

2017年度 金融教育公開授業

東京都金融広報委員会
大田区立大森第五小学校
金融広報中央委員会

東京の実施報告

「金融教育公開授業 in 東京(大森第五小学校)」(2月2日開催)

本校は、昭和9年の開校(本年度で開校83年)以来、海に面し、大森魚市場に隣接する学校として発展してきました。旧東海道の面影を残す美原通りが学区の中心にあります。現在では隣接する海は埋め立てられ、平和の森公園をはじめ、平和島公園、野鳥公園、大田市場等も学区域となっています。

本校は隣接する広大な公園(平和の森公園等)を活用して、大田区が進めるオリンピック・パラリンピック施策の1つである「ブルートライアングルプロジェクト」を受け、「蝶が舞うすてきな街おおた」の実現をめざし、アオスジアゲハ(=ブルートライアングル)の飼育・羽化の活動を全校で行っています。自然の中で活動する楽しさを実体験させ、生命を尊重できる心豊かな児童を育成するとともに、持続可能な社会の実現を目指しています。

平成28・29年度は東京都金融広報委員会から金銭教育研究校の委嘱を受け、価格・コスト意識、税金など、社会科の学習指導要領を意識しながら金銭教育の実践に取り組んできました。平成29年度には「お小遣い」について金融広報アドバイザーに全学級に出前授業を行ってもらい、保護者を対象にした「お小遣い」についての講演会も実施し、親子で「お小遣いは家計の一部を委任されたもの」との認識を共有してきました。

平成30年2月2日(金)、金融教育公開授業を開催し、3年生から6年生の金融教育授業を公開するとともに、北俊夫氏による講演会を行いました。

▼ 参加者内訳:

児童338名、開催校教員37名、開催校保護者69名、地域の方9名、教育関係者489名(内訳:教育委員会10名、他校教員479名)合計942名

1.公開授業

(1)「わたしたちのくらしと海苔工場」

写真1:3年生の授業「わたしたちのくらしと海苔工場」の模様大森のまちはかつて海苔の生産地であり、「浅草海苔」として販売していました。現在でも江戸時代から続く海苔問屋、工場や商店が数多く営業しています。本校の近くのA海苔店は、九州をはじめとする全国から原料を仕入れて味付け海苔として加工し、全国へ出荷・販売しています。A海苔店では、安全で美味しい味付け海苔を生産販売して収益をあげるために、様々な工夫や努力をしています。

当初、3年1組では、大田区は「モノづくりソリューションフェア」や「ものづくり教育・学習フォーラム」などの取り組みをなぜ行っているのかを扱い、3年2組では、海苔の生産販売で収益をあげるための工夫や努力についてまとめる予定でした。しかし、公開授業の日は1組が学級閉鎖になっていたため、1組の予定授業を2組で行いました(2組の予定授業は前日に実施)。

授業では、大田区の工場はなぜこのような催しに参加するのかについて考えました。3年生は、このフォーラムに参加し、生活に役立つ小物(コースター、ポシェットなど手作りの毛糸作品)を出展した経験があります。海苔工場の見学も行っています。このような体験を踏まえて、催しに参加する理由について、まず自分の考えを書きました。そのうえでグループ内で話し合い、全体に向けて発表しました。最後に大田区役所の人の話を聞いたうえで、学習のまとめを行いました。

(2)「自然環境を守り・生かす 小笠原村」

写真2:4年生の授業「自然環境を守り・生かす 小笠原村」の模様世界自然遺産に指定され、自然環境を保護・活用している地域(小笠原村)が東京都内にあることを学びました。観光客が数多く来島すれば多くの収益があがることを学習した後に、自然環境の保護・活用を考えました。

4年1組では、飛行場を建設すれば観光客が増えることが期待でき、住民の賛成意見もあるのに、なぜまだ建設されていないのか、について考えました。4年2組では、観光客に人気のある南島観光(自然環境の活用)には、なぜ入場制限(自然環境の保護)があるのか、について考えました。

(3)「情報を生かすわたしたち」

写真3:5年生の授業「情報を生かすわたしたち」の模様情報化社会(教室にもICT機器が設置されインターネットも利用できる時代)が進んでいることをおさえたうえで、「メディアリテラシー」を考え、情報の受け取りや発信について学びました。

5年1組では、インターネットで情報を受ける時にも通信費用がかかることをおさえたうえで、どんなことを意識していったらよいかを考えました。5年2組では、通信費用がかかる情報をどのように活用し、生かしていくべきかを考え、「5年2組情報活用宣言」としてまとめました。

(4)「わたしたちのくらしと日本国憲法」

写真4:6年生の授業「わたしたちのくらしと日本国憲法」の模様日本の政治の学習として、「税」の視点をもつことをめざした授業でした。この授業の前に、児童に税金をより身近なものと捉えさせるために、選挙管理委員会の出前授業「大五まちの町会長選挙」(税金を、図書館・公園・給食などのどこに重点的に使うかの施策で町会長を選ぶ模擬選挙)を受けていました。

6年1組では、教科書の定価を踏まえて教科書の無償化にかかる費用を積算したうえで、税金に視点を置いて日本国憲法を調べました。6年2組では、選挙に関する体験をもとに、なぜ20代の若い人達の選挙の投票率が低いのかを考え、選挙に行く必要性について学びました。

2.研究発表・分科会

研究発表全体会の後、各学年分科会に分かれて研究発表を行いました。「『根拠・理由・主張』を大切にした指導を通して、思考力・表現力を育てる」をテーマとし、授業を公開した本校教員が、公開授業について振り返った後、参観者と協議しました。

参観者からは、「金銭に関する事柄を取り扱っているので授業が具体的になっている」、「子どもたちが考える視点がうまく絞れている」といった感想が上がりました。

写真5:5年「分科会」の模様

3.講演会

公開授業・研究発表会の後、国士舘大学教授の北俊夫氏から、「金融教育と社会科教育」と題する講演が行われました。

北氏は、まず、「現実の社会は変容しているので、社会科の指導内容も当然変わっていきます」とお話しになりました。また、「将来社会人として育ち、困らないように、知識や技能を身に付ける必要があります」として、金融教育の役割について紹介されました。「情報を収集する技能」や「お金やものを大切にする金銭感覚」などは身に付けさせたい技能・知識です、とおっしゃり、具体例を挙げながら説明くださいました。

続いて、今回の小学校社会科の学習指導要領改訂の内容についてお話しになったうえで、各学年の社会科が金融教育とどのように関連しているのか、以下の具体的な場面を挙げて説明くださいました。

3年生:お店の人は、売り上げを伸ばすために価格の付け方など工夫している。

4年生:ごみの処理には大金がかかる。無料ではない。多くの税金が使われている。飲料水や電気、ガスは使用量に応じて料金が徴収されている。

5年生:製品や商品の価格は、需要と供給などで決まる。

6年生:各時代に税はある。税を見ることは歴史の一つの見方になる。政治では予算や税金が大きな役割をはたしている。

そして、金融教育では、教科・領域を横断的に扱っていく柔軟性が必要であること、地域の人材や学習環境を活用して授業づくりを行うことが大切であること、教師の問題意識を向上させる必要があること、などを説明されました。

参観者からは、「お金のことや経済のことを具体的に授業で取り上げると、社会科の内容がより身近な内容になることがわかり、有益でした」との感想が寄せられました。

写真6:講演「金融教育と社会科教育」の模様

4.プログラム

13:45~14:30
公開授業
(1)「わたしたちのくらしと海苔工場」(3年生 社会科)
(2)「自然環境を守り・生かす 小笠原村」(4年生 社会科)
(3)「情報を生かすわたしたち」(5年生 社会科)
(4)「わたしたちのくらしと日本国憲法」(6年生 社会科)
14:40~14:50
研究発表(全体会)
開会挨拶
大田区教育委員会教育長 小黒仁史
東京都金融広報委員会事務局長 大澤裕次
「『根拠・理由・主張』を大切にした指導を通して、思考力・表現力を育てる」
発表者:大田区立大森第五小学校教諭
15:00~15:50
研究発表(分科会)
16:00~16:40
講演「金融教育と社会科教育」
講師:北俊夫氏
16:40~16:45
閉会挨拶
大田区立大森第五小学校長 嶋田英樹

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